2017年7月第4週のIPO・株式上場まとめ：株式会社ジェイ・エス・ビー

株式会社ジェイ・エス・ビーのIPO概要

上場日：2017年7月20日
会社名：株式会社ジェイ・エス・ビー（コード3480）
事業内容：学生向け物件を中心とした不動産賃貸事業他
市場：東京証券取引所市場第2部
主幹事：三菱UFJモルガン・スタンレー証券
公募価格：3,200円（時価総額13,986百万円）
資金調達額：1,067百万円
初値：4,280円（公募価格に対する騰落率33.7%）
初値時価総額：18,706百万円

上位株主
・岡靖子　53.04%
・NIFSMBC-V2006S3投資事業有限責任組合　7.33%
・OMインベストメント　6.57%
・三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合　5.30%
・森トラスト　3.07%

業績推移
【2014/10期】　売上高28,204百万円、経常利益881百万円、当期純利益320百万円
【2015/10期】　売上高32,058百万円、経常利益1,419百万円、当期純利益811百万円
【2016/10期】　売上高34,063百万円、経常利益2,063百万円、当期純利益1,187百万円
【2017/10期（予想）】　売上高35,878百万円、経常利益2,182百万円、当期純利益1,342百万円
※15/10期より連結決算

事業内容詳細

・同社は学生向け物件を中心とした不動産賃貸事業他を行っている。

・具体的には、学生マンションの企画提案、施行後の建物の賃貸運営及び管理業務を行っている。また高齢者向けの不動産仲介業務及び高齢者住宅事業も展開している。ただし売上の90%以上は学生向けを中心とする不動産賃貸事業から上げられている。

・本社を置く京都及び関西地区を中心に、全国68直営店舗を展開し、1,584棟・60,154戸のマンション運営・管理を行っている。

業績について

・売上、利益ともに順調に拡大。公開申請決算期の16/10期は売上高340億円、経常利益20億円であり、20億円の経常利益レベルを達成し東証2部への上場申請を行っている。

・17/10期は売上358億円、経常利益21億円の計画であるが、上期時点で売上高195億円、経常利益25億円を達成しており、通期計画の達成の可能性は高い。

株主について

・代表取締役会長の岡靖子氏が株主シェア53.04%の過半数を有する株主となっている。

・また3位株主（株式シェア6.57%）のOMインベストメントは役員の資産管理会社。

・2位株主のNIFSMBC-V2006S3投資事業有限責任組合（株主シェア7.33%）を始め、合計5社のVCが株主に参入。VCの合計株主シェアは15.7%となっている。

・また森トラスト（株主シェア3.07%）、サイバーエージェント（同0.53%）、USEN（同0.53%）と株主は多彩な顔ぶれとなっている。

IPOの結果

・主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。

・公募価格3,200円で、2017年10月期予想EPS（1株当たり当期純利益）325.2円であり、予想PERは9.8倍。

・上場初値は4,280円。予想PERは13.1倍。公募価格に対する初値騰落率33.7%となり、公募価格に対し約1.3倍の初値を付けることとなった。