2017年11月第3週のIPO・株式上場まとめ：株式会社シー・エス・ランバーのIPO概要

株式会社シー・エス・ランバーのIPO概要

上場日：2017年11月15日
会社名：株式会社シー・エス・ランバー（コード7808）
事業内容：プレカット木材の加工販売、戸建住宅建築請負等
市場：東証JASDAQ市場
主幹事：みずほ証券
公募価格：1,480円（時価総額2,569百万円）
資金調達額：350百万円
初値：2,724円（公募価格に対する騰落率84%）
初値時価総額：4,728百万円

上位株主
・株式会社千代　45.55%
・中井政助　7.59%
・シー・エス・ランバー従業員持株会　7.52%
・中井礼子　6.95%
・中井俊輔　5.25%

業績推移
【2014/11期】売上高10,818百万円、経常利益405百万円、当期純利益95百万円
【2015/11期】売上高12,531百万円、経常利益500百万円、当期純利益235百万円
【2016/11期】売上高13,635百万円、経常利益537百万円、当期純利益316百万円
【2017/11期（予想）】売上高14,733百万円、経常利益601百万円、当期純利益320百万円
※15/11期より連結決算

事業内容詳細

・同社はプレカット木材の加工販売、戸建住宅建築請負及び不動産賃貸事業を行っている。

・17/11期の売上高はプレカット事業107億円、建築請負事業34億円、不動産賃貸事業2億円との構成であり、プレカット事業が主力事業となっている。

・プレカットとは、建築現場に搬入する前に、工場で原材料の材木・合板等を必要寸法に切断し、材木と材木の接合部分を加工すること。プレカット事業では、在来軸組工法及びツーバイフォー工法における設計・プレカット加工及び販売を行っている。

・建築請負事業では主に同社のプレカット製品を仕入れて建築し、木造戸建住宅棟の建築請負を行っている。

業績について

・良好な景気環境もあり、着実に毎期10億円ペースで増収を果たしている。

・利益面では15/11期に経常利益5億円を達成。17/11期では経常利益6億円の達成予想。

・17/11期は第3四半期にて売上高105億円、経常利益2.9億円。毎期、第4四半期が繁忙期となるため、受注件数の状況等から、現状の状況で通期計画の達成に自信を有している。

株主について

・1位株主の株式会社千代は特別利害関係者であり、役員の資産管理会社に該当。株主の約7割を中井社長一族の関係者で占められて、安定的な株主構成となっている。

・株主は中井社長一族の関係者及び個人・取引先で大半が締められるが、地元・千葉銀行系の千葉銀キャピタルが株主シェア0.38%の株主として出資を行っている。

IPOの結果

・主幹事はみずほ証券。

・公募価格1,480円で、17/11期予想EPS（1株当たり当期純利益）214.6円であり、予想PER6.8倍。

・上場初値は2,724円。予想PERは12.6倍、初値騰落率84%となった。