今回設立する合弁会社では、EInk社が有する電子ペーパーディスプレイの開発や製造技術と、ソニーが行ってきた商品開発やマーケティングの知見を互いに生かすことで、電子ペーパーディスプレイを活用した新たな商品やシステムなどを創出し、市場の拡大を目指している。
本合弁会社では、商品やアプリケーションを提供するほかに、パートナー企業とのサービスやシステム連携などに基づく事業の展開を様々な業態の事業者に働きかけ、市場の活性化および新市場の創造を推進していき、将来的には電子ペーパーディスプレイを、社会基盤を構築する一つのツールにまで普及させることを目指している
本合弁会社は台湾に登記され、日本における子会社は4月に発足する予定であり、関係当局の必要な承認及び許可の取得後、本合弁会社はすみやかにその運営を開始する予定である。
新会社の資本金は420百万台湾ドル(日本円で約15億円)である。
合弁会社の主要株主となるEInk社の子会社と、ソニーセミコンダクタソリューションズの合計出資比率は約70%であり、残りの株式については、新興企業に投資するベンチャーキャピタル企業が保有する見込みである。
合弁会社の取締役会は、EInk社とソニーセミコンダクタソリューションズが任命した取締役により構成され、ソニーセミコンダクタソリューションズの代表取締役社長である清水照士が取締役を務め、EInk社の社長でもあるJohnson Leeが会長を務める予定である。