1. TOP>
  2. IT・インターネット
  3. キヤノンITソリューションズ、APTJへ追加出資するとともに社外取締役を派遣

キヤノンITソリューションズ、APTJへ追加出資するとともに社外取締役を派遣

  • feedy

キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:神森晶久、以下キヤノンITS)は、国産の車載制御システム向けソフトウェアプラットフォーム(以下SPF)※1の開発を行う名古屋大学発のベンチャー企業 APTJ株式会社(所在地:愛知県名古屋市千種区、代表取締役会長:高田広章、代表取締役社長:高嶋博之、以下APTJ)が実施した第三期第三者割当増資を引き受け追加出資したことを発表した。また、キヤノンITS取締役常務執行役員の竹中一起が6月20日開催のAPTJ社臨時株主総会において社外取締役に選任され同日付で就任したことも発表した。

※1 ソフトウェアプラットフォーム(SPF)
計算機システムの中でアプリケーションソフトウェアを実行するための基盤となるソフトウェア。広い意味でのOSのこと。

キヤノンITSは、キヤノンマーケティングジャパングループのITソリューション事業の中核企業として「真に頼れるITパートナーへ」を目指し活動している。組込み開発分野においては30年以上にわたり、キヤノン製品の開発で培ってきた画像技術・通信技術等の要素技術をベースに、コンシューマー製品から車載制御、産業機器まで幅広い分野のシステム開発をグループ内外に向けてサポートしている。

自動車業界は、今後の自動運転システム等に向け、制御ソフトウェアの大規模化・複雑化が進むと同時により厳しい安全性と品質の確保が求められている。業界の課題として、開発の生産性向上と効率化が迫られ、その解決策の一つとして車載制御システムSPFの採用が欧州自動車メーカーを中心に進み国内サプライヤでも対応が広がり始めている。車載制御システムSPFの分野では欧州を中心に策定されているAUTOSAR※2仕様が国際標準として広く活用されつつある。

キヤノンITSは、組込み開発の高度な技術と経験をベースにAPTJが推進する車載制御システムSPF事業(AUTOSAR仕様準拠)に参画している。これまでの制御系SPFに加え、サイバーセキュリティー対応機能や車載Ethernet対応機能など、将来の自動運転システム等に向けた新たなSPF向け要素技術開発を加速することを目的として、APTJに追加出資するとともに社外取締役を派遣する。
これによりキヤノンITSはAPTJの経営体制強化と製品開発を支援していく。また、AUTOSARの製品開発を通じ人材の育成と専門分野の知識・経験を蓄え、重要性が増す車載制御システムSPFを強みの一つとして車載ソフト開発事業を加速していく。