本技術は、同社が提供しているディスプレイ広告プラットフォームである「ADMATRIX DSP(アドマトリックスディーエスピー)」のRTB(Real Time Bidding)で磨いたビックデータ分析技術に、独自の解析アルゴリズムを加えて実現した新たな技術である。従来の少数データからのモデリングによってユーザー推定する推定技術とは異なり、少数データからIP属性を静的に特定できる点が特徴。本技術を企業属性との紐づけに応用した「DOI(ディーオーアイ、Dynamic Office IP Identification)」を、「ADMATRIX DSP」のオフィスターゲティングに適用することで、従来では特定不可能であった動的IPアドレスを使用する企業群に対しても、ターゲティング広告を配信する事ができるようになった。特許出願前に実施したテスト配信では、DOIの効果により、従来ではターゲティングできなかった中堅・中小企業など約数万社の企業に対しても、新規にターゲティングをすることができた。また近年、企業へのアプローチ方法として注目されているアカウントベースドマーケティング(ABM)においても、動的IPアドレスから精度の高い企業情報の特定を実現する本技術によって、ポテンシャルの高い企業をターゲティングすることが可能になる。同社は本技術を活用したDOIへの投資を継続し、将来的に「ADMATRIX DSP」で国内100万社に対する企業指定ターゲティングの実現を目指す。「ADMATRIX DSP」では引き続き、国内のアカウントベースドマーケティングをはじめとする B2B向け広告需要に特化したサービス提供を推し進める予定である。