・日野自動車とHacobuは、主に、下記の目的で相互に協力
ー物流に関連する社会および顧客課題の特定、それを目的とした実証実験の企画・実施
ーIoT/クラウドを活用したオープンな物流情報プラットフォームの形成に向け、Connectedの領域を中心とした企画・開発・運用面での相互協力
ー物流業界の課題解決に関わる様々なステークホルダーへの働きかけ、社会課題解決に向けた巻き込み
日野自動車とHacobuは、既に一部の課題について具体的な実証実験の準備を進めており、包括的な戦略的協力に向けたディスカッションも行っていくと言う。
■日野自動車の狙い~物流プロセスの全体最適に向けたソリューションの早期実現を目指す
日野自動車は、トラック・バスの専業メーカーとして、長年にわたり、輸送事業者の皆さまとともに人と物の移動を支える会社として歩んできた。2018年に公表した「Challenge2025」においては、”自由に安全に効率的に人と物が移動する「豊かで住みよい持続可能な社会」”の実現を掲げており、「新たな領域へのチャレンジ」として、あらゆるデータを活用した新たな価値提供に向けた取組みを強化している。このたびHacobuとの提携を通じ、日野が構築を目指す「商業物流・人流プラットフォーム」と、Hacobuが掲げるあらゆる物流事業者がつながるオープンな情報プラットフォームを連携させるとともに、仲間づくりを拡げていくことで、ドライバー不足をはじめとするお客様と社会の課題解決に向けたソリューションの具現化を加速していくと言う。具体的には、日野の持つデータに加え、Hacobuのプラットフォームに蓄積された車両や荷物、倉庫といった物流関連のデータを連携させることで、物流・人流プロセスの全体最適化、さらには物流品質の向上をはじめとする新たな価値の創出を目指す。
■Hacobuの狙い~コネクテッド・トラックというIoT活用によるSharing Logistics Platformの実現加速
Hacobuは、「運ぶを最適化する」をミッションとする会社であり、物流に関する社会課題を解決するための「スマート・ロジスティクスの実現」をビジョンとして掲げ、Sharing Logistics Platform®というコンセプトを軸に活動してきた。Sharing Logistics Platformとは、IoTとクラウドを統合したオープンな物流情報プラットフォームであり、会社・業種の枠を超えてビッグデータが蓄積・利活用されることで、社会最適を実現することを目指している。そのためのステップとして、クラウドテクノロジーをベースとしたSaaS(Software as a Service)の展開、IoTテクノロジーの活用等によって、物流現場のデジタル化を進める事で、物流現場の具体的なペインを解決する事を重視してきた。今後は、自社開発のソリューションに加え、第三者の提供するソリューションやプラットフォームとの連携も強化する方針。その中で、コネクテッド・トラックがIoTデバイスとなる時代を見据えた対応も検討してきた。
今後、日野とともに、将来の変化を見据えて社会課題解決に貢献するソリューションを検討・開発していくことで、Sharing Logistics Platformの実現を加速していくと言う。