アジア9カ国(タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、中国、インド)の日系現地法人の求人情報、約1万件以上が掲載されている。従来であれば各国が運営している求人サイトから検索し、仕事を見つけていくことが主流だった。しかし同サイトは国を絞って求人情報を検索することはもちろん、国に関係なくアジアで働きたい人が職種や業界から検索することが可能となった。これにより、国を選ばない就職活動ができるようになり、求職者のユーザビリティが向上するとしている。
大量の求人情報を掲載するだけでなく、ビックデータ活用による求人のレコメンド機能や海外転職に関するQ&Aコンテンツなどを網羅している。また同サイトは今後、ネオキャリアが運営する、「ABROADERS」(※1)とも連携し海外に就職したい人が知りたい全ての情報を提供する新しいかたちの求人サイトとして運営していくとしている。
(※1)ABROADERSとは
アジアで働きたい日本人のためのリアル情報サイトです。現地で働く日本人が海外転職に至った経緯や、現地の情報を発信します
■背景
外務省の調査「外務省領事局政策課 海外在留邦人数調査統計 平成27年版」によると、海外に在留する邦人総数は129万175人で過去最多を更新しており、アジアだけを見ても37万9,498人と前年より16,620人増えている。とりわけタイにおいては平成17年時点で36,327人だったのが、平成26年度には64,285人と約177%増加している。その中でも長期滞在者を地域別に見ると約40%(33万9,860人)をアジアが占めており、平成18年以降一貫して首位を維持している。本調査から、今後益々海外(アジア)、特にアジアで就職を希望する日本人が増えてくることが予想される。
またリクルートホールディングスが発表した「中国・東南アジア・インドの求人・求職者同行レポート2015年4月~6月期」によると、インドネシアでは駐在員を減らし現地化を進めたいという日系企業が増えつつあり、日本人を対象とした求人が増加している。その他、タイ・ベトナムを含めアジアの日系現地法人の日本人採用ニーズが高くなっている。
そこでネオキャリアでは、これまでに人材サービス事業を手がけてきた多くの実績と、既にスタートをしている海外現地法人ブランド「REERACOEN」における現地人材紹介の経験を活かし、海外に就職したい人が効率的に希望に沿った求人を検索することができる求人サイト『ABROADERS CAREER』を立ち上げた。
これにより、海外就職を希望する求職者はアジアの情報収集や各社の比較が容易になる一方で、海外で日本人を雇用したい日系現地法人にとっては採用強化に繋げることが可能となる。