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メディカル・データ・ビジョン、インシュアランス業界向けデータ分析サービス開始

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医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン (MDV)は、保有する約1,300万人の診療データベースを活用し、インシュアランス業界へのデータ分析サービスを開始すると発表した。

【サービス概要】
米国に次いで世界第2位の市場規模を誇る日本のインシュアランス業界は、少子高齢化による市場規模の縮小が課題とされている。それと同時に、高齢化に伴う疾病や事故、老後の生活への備えなどにより、保険需要が増大し、医療・年金・介護保険など生前給付型の商品に対するニーズが高まっている。
一方で、保険と密接な関係にある医療業界では、医療技術の発展や超高齢化社会によって増大する医療費を削減するために、効率的・効果的な医療提供体制を構築している。これにより、入院日数が短期化するとともに1日当たりの医療費が増加する傾向にあるが、従来通りの日額給付型の保険では保険加入者に十分な補償が提供されず、保険に対する生活者のニーズを満たすことができなくなっているという現状がある。

MDVは従前より、二次利用の許諾をいただいた急性期病院の診療情報をデータベース化し、把握が難しかった臨床現場における医療実態を、分析データとして製薬企業やOTC・H&BC企業、研究機関などに提供。患者個別の病歴・通院歴を時系列で追い、治療経緯を辿ることで、現在の主な治療や通院の頻度、必要な医療費の把握が可能となる。 この度新たに開始するサービスでは、当社が保有する診療データベースと分析ノウハウを生かし、医療の実態に即した保険商品の開発や、マーケティングなどに活用可能な各種分析データを、インシュアランス企業に対して提供していく。
これまでインシュアランス企業は、厚生労働省の公的データを基に保険商品の設計を行っていたため、補償内容が限定された商品となる傾向にあった。MDVのデータベースを活用にすることより、入院履歴や通院履歴と保険管理機能を組み合わせることができるようになり、インシュアランス業界と医療業界間のギャップを埋めると同時に、これまで保障できなかったリスクをカバーするような保険商品の設計が可能となる。

【提供内容詳細】
■ アドホック調査サービス(提供価格:調査内容による)
ご要望に合わせた分析収集を行い、集計レポートやデータセット形式で提供する。

■ 冊子型年次レポート(提供価格:80万円)
ガンや七大疾病別の発生率、医療費分析、入院日数ヒストグラム分析のほか、性年齢層別の罹患状況などのトレンドデータを冊子形式で提供する。3月末発売予定。