クリーク&リバー【4763】は、ゲームやアプリなどの優れたコンテンツを世界へと発信するプロジェクトを本格的に始動した。当プロジェクトでは、独自の分析に基づき、文化障壁の影響を比較的受けにくいコンテンツを選定した上で、ローカライズ(現地の言語に翻訳)およびカルチャライズ(現地の法令・文化・慣習・宗教などに合わせて修正)などを行っていく。第1弾は、世界でも母語人口の多いアラビア語圏・ロシア語圏*ⅰに向けて、親子で楽しめる知育アプリ『えほんであそぼ!じゃじゃじゃじゃん®』(開発・提供:フォーリー株式会社)の翻訳・吹き替えを実施し、声優に各言語のプロフェッショナルをキャスティングした。尚、現在、当アプリは155の国と地域に配信されている。『えほんであそぼ!じゃじゃじゃじゃん®』は、フォーリー株式会社が提供する、アニメーションで童謡の視聴や、童話の読み聞かせができる子供向け知育アプリ。日本語版は2013年8月、英語版『Moving Books!Jajajajan』は2014年3月に配信を開始し、世界10か国のApp Storeダウンロードランキング(5歳以下カテゴリ)で1位を獲得、シリーズ累計ダウンロード数は80万を超えている。今年に入り配信を開始したアラビア語版・ロシア語版の声優には、各言語に精通したプロフェッショナルを起用している。アラビア語版は、NHKラジオジャパンでアラビア語放送キャスターを務める師岡カリーマ・エルサムニー氏が、ロシア語版はこれまで数々のアニメ・ゲーム作品で声優を務め、NHK Eテレ「テレビでロシア語」第2シリーズにレギュラー出演するジェーニャ氏が担当した。日本ではこれまで、ゲーム草創期より様々な作品が数多く生み出されてきたが、必ずしも日本の“名作”が世界でも広く受け入れられてきたわけではない。アラビア語圏・ロシア語圏においては、言語に加え文化や風習の違いも大きく、アラビア語の母語人口は世界第5位(約2億人)、ロシア語は第7位(約1.7億人)と、世界的に見ても多くの割合を占めるものの、日本のコンテンツの進出はまだまだこれからといった状況である。クリーク・アンド・リバー社は今後も、アラブ、ロシアのみならず、世界の様々な地域の方々が日本のゲームアプリを中心とした優れたコンテンツに親しむことができるよう、当プロジェクトを推進していくとしている。