近年、日本の人口は減少局面に入っている一方、「東京一極集中」に象徴されるように、地方から雇用機会の多い大都市圏へと若年層の転入が進んでいる。地方都市においては、人口減少によって経済・産業活動が縮小し、ますます衰退していくという悪循環が問題となっている。
鹿児島県・奄美大島の拠点都市である奄美市においても、豊かな自然資源を持ちながらも、島内に大規模な産業がなく雇用を確保しにくいという離島特有の課題を抱えていることから、場所や時間の制約を克服できるIT関連事業に着目し、2015年より「フリーランスが最も働きやすい島化計画」を開始している。奄美市は本計画に基づき、民間通信事業者による光ブロードバンド整備を支援するなど、積極的に「情報(ICT)」環境を構築するとともに、民間企業と連携しながら、ICTを活用した仕事機会の創出、定住促進、子育て支援(在宅ワーク支援)などの取り組みを行っている。
一方GMOペパボは、2003年に福岡で創業して以来、インターネットと表現の可能性を追求し、誰もがクリエイターとして活躍できるよう、個人の表現活動を支えるインターネットサービスを多数提供している。また、「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」というミッションのもと、インターネットの活用に関連したイベントの開催や、クリエイターの育成を支援する取り組みにも力を入れている。
そこでこのたびGMOペパボと奄美市は、インターネットを活用した新たな働き方を提案し、その環境づくりや人材育成を支援していくことで地方創生を推進するべく、連携協定を締結し、奄美市役所にて調印式を執り行った。