内閣府は、地域企業を「攻めの経営」への転身を後押しする「プロフェッショナル人材戦略拠点事業」を2015年より開始し、全国第1号の拠点として「広島県プロフェッショナル人材戦略拠点」を開設した。
「広島県プロフェッショナル人材戦略拠点」は県内中小企業等の成長戦略に必要なプロフェッショナル人材のニーズ抽出やコンサルティングを行うが、その際、59万人以上のプロフェッショナル人材が登録する転職サイト「ビズリーチ」を活用し、首都圏からの人材還流促進を目指すというもの。
広島県プロフェッショナル人材戦略拠点は、サンフレッチェ広島の公募を第一弾とし、2月以降、順次、ビズリーチサイト上での特集ページを開設や、首都圏人材とのマッチングセミナーなどを行う予定。特集ページでは、広島県内の企業約30社を掲載予定。
■サンフレッチェ広島 販路開拓マネージャー公募の目的
サンフレッチェ広島は、2015シーズンは3度目のJリーグ優勝、クラブワールドカップ3位という栄冠を手にした日本を代表するトップチーム。2014年度のクラブ決算発表では3期連続黒字化ですが、売上高は18クラブ中で中位となっている。
今回の公募は、広島県プロフェッショナル人材戦略拠点 プロフェッショナル人材戦略マネージャーの黒沢幸治氏が、攻めの経営を実現させるため「首都圏やグローバルに向けて販路開拓できるプロ人材が必要ではないか」と提案し、実現した。
ビズリーチでは自社で優秀な人材を獲得する採用手法「ダイレクト・リクルーティング」を通じて、これまでも九州のベンチャー企業や北陸3県企業の公募など、地域におけるプロフェッショナル人材の採用支援を行ってきた。首都圏在住のビズリーチ会員の地方転職は前年同期比1.5倍に増加しており、今後の人材還流の高まりが期待されるとしている。
今後もビズリーチでは、地方自治体や民間企業と連携して「地方創生」支援を積極的に推進し、求職者がキャリアについて考える際の選択肢と可能性を広げていく計画である。