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朝日新聞社、オウンドメディア分野に本格進出!サムライトの全株取得

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朝日新聞社と、企業などの広告手法として急拡大しているオウンドメディア(注 1)などを手がけるITベンチャー、サムライトは、朝日新聞社がサムライトの全株式を取得
してグループ会社化することで合意した。

朝日新聞社グループとして、オウンドメディアの分野に本格進出する。両社はコンテンツ作成力などを相互にいかし、ウェブ広告事業を共同で強化していく。
サムライトは、オウンドメディアの企画やコンテンツの作成、運用、ネイティブ広告(注 2)の企画・制作、自社アドネットワークによる流通などを一括して請け負うコンテンツマーケティング(注 3)企業。社会の関心を集め、話題になる独自の企画・情報を通じて、消費者に訴えるノウハウをもっている。
両社の提携協議は、朝日新聞社内で 2015 年秋に開いたベンチャー企業と社内の資産を結びつけるためのプレゼンテーションイベントでサムライトが登壇したことをきっかけに始まり、新規事業開発やベンチャー企業への投資などを担当する朝日新聞社メディアラボが進めまし朝日新聞社は、サムライトをグループ会社化することで、オウンドメディアなど需要拡大が見込める新たなデジタル広告商品や関連技術をそろえることになる。5 月に広告局を改組して発足するメディアビジネス局を主体に、新聞やデジタルの既存広告商品と併せて広告主にマーケティングソリューションを提案、消費者に有益な情報を伝えることにも貢献できると考えているとしている。サムライトは、朝日新聞社との共同営業で顧客を拡大するとともに、朝日新聞社のもつコンテンツ・発信力・企画力を活かすことで、広告商品の魅力向上を図る。
朝日新聞社はサムライトの発行済み全株式を、既存株主である創業者の柴田泰成氏が代表パートナーを務めるソラシード・スタートアップス投資事業有限責任組合、グリーベンチャーズ株式会社が運営する AT-I 投資事業有限責任組合、池戸聡氏、柴田泰成氏から 4 月下旬(予定)に取得する。
現取締役会長の柴田氏、代表取締役の池戸氏は 4 月下旬に開催予定の同社臨時株主総会で再任され、引き続き経営に当たる。社名はサムライトのままで、朝日新聞社は取締役 1 人を派遣する予定。

(注 1)オウンドメディアとは
企業が自ら運営するウェブメディアのこと。企業情報や事業内容を紹介するコーポレートサイトとは異なり、自社商品やサービスの説明だけでなく、関連する話題やニュースなどを掲載することで、幅広い潜在顧客層の関心を集める。見込み客の囲い込み、商品作りに顧客の声や情報を反映するために活用される。サイトには運営者がどの企業なのかを必ず明記し、利用者の混乱を招かないようにしている。

(注 2)ネイティブ広告とは
サイト上の決まった広告スペースに画像やテキストを入れることが多い従来のネット広告と違い、ウェブメディア内でデザインや見出しが同様の記事状の広告を入れることによって読者の興味を引きやすくしたもの。
「広告を見せられている」というストレスが少なく、広告効果が高いとされる。

(注 3)コンテンツマーケティングとは
単なる企業情報や商品情報ではなく、消費者の関心・共感を集めやすい文章や写真などの関連情報(コンテンツ)を配信することで消費者を集め、消費者が求めるものを調査したり、購買につなげたりするビジネス手法。
オウンドメディアやネイティブ広告は、コンテンツマーケティングの手法の一つ。

■サムライト株式会社の概要
本店所在地: 東京都渋谷区渋谷 2-1-12
資本金: 9,500 万円
設立: 2013 年 9 月
代表者: 代表取締役 池戸聡、取締役会長 柴田泰成
従業員: 53 名(2016 年 3 月現在、インターン含む)
事業: オウンドメディア事業、ネイティブ広告事業