事業会社がファン ドを通じてリアルテックベンチャー支援を実施する新たな潮流は、リアルテックベンチャーと各企業の連携から新たな価値が生まれる大きな機会になっている。 リアルテックファンドでは、2015 年 4 月の設立から 1 年間で 9 社のリアルテックベンチャーに投資を実施し、すでに投資、育成において出資民間企業との連携が盛んに行われている。今後さらに各分野のエキスパートである参加企業との連携を活かし、リアルテックベンチャーへの支援体制を強化していくことで地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジーの発展に注力していくとしている。
※リアルテックとは:地球と人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジー (ロボティクス、エレクトロニクス、バイオ、アグリ、エネルギー、新素材、航空宇宙、ビッグデータ、AI、IoT 等)
■新規参加企業の主な役割
第一生命保険 :研究開発型ベンチャー企業への金融面での支援
CQ ベンチャーズ :ヘルスケア・スキンケア・アグリ等の領域にて事業連携 (コカ・コーラウエストグループの CVC)
東日本旅客鉄道 :鉄道輸送や関連事業領域に関する研究・ノウハウ支援
日本ユニシス :通信・ネットワークや IoT 領域に関する研究・ノウハウ支援
JCU :表面処理薬品・技術等に関する共同研究、事業化の支援
東洋紡 :フィルム、樹脂等の高機能素材やヘルスケア分野での共同研究、事業化の支援
ユーグレナ :バイオ、アグリ領域における共同研究、事業化支援
SMBC日興証券 :上場準備体制構築、大企業連携・紹介支援
リバネス :シード・アーリーのベンチャー企業を対象とした育成プログラムの提供
日本たばこ産業 :ヘルスケア分野等の研究・ベンチャー企業の支援
電通 :ベンチャー企業のブランディング、プロモーションの支援
清水建設 :ものづくりや都市インフラ領域における共同研究、ノウハウ支援
吉野家ホールディングス :飲食業への展開や農業、畜産技術に関するノウハウ支援
三井不動産 :研究開発拠点、オフィス等のファシリティ支援
ANA ホールディングス :航空運送や関連事業領域に関する研究・ノウハウ支援
THK :ものづくり分野におけるベンチャー企業との共同研究、事業化の支援
協和発酵キリン :医薬品やヘルスケア領域における共同研究、ノウハウ支援
東京センチュリーリース :研究開発型ベンチャー企業への金融面での支援
三井住友銀行 :研究開発型ベンチャー企業への金融面での支援
東洋アルミニウム :素材開発等の共同研究、事業化の支援
ロート製薬 :医薬品やヘルスケア領域における共同研究、ノウハウ支援
鐘通 :研究開発型ベンチャー企業の製品販売などを通じた支援
藍澤證券 :研究開発型ベンチャー企業の発掘や大企業の連携支援
■リアルテックファンドについて
ユーグレナ社の 100%子会社であるユーグレナインベストメント、SMBC日興証券、リバネスが 3 社 で設立した「合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピ タル」が管理運営するベンチャーキャピタルファンドで、リアルテックベンチャーの 投資育成を主目的としている。
参加企業は合計 23 社、ファンド規模は 75 億円 で、日本最大のリアルテック特化型ファンド。
出資者である各事業会社ととも に、リアルテックベンチャーへの投資・育成を行っている。
正式名称 :リアルテックファンド 1 号投資事業有限責任組合 ※2016 年 4 月 1 日に「次世代日本先端技術育成ファンド投資事業有限責任組合」から名称変更
無限責任組合員:合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル
出資約束金総額:75 億円