しかし、実世界での応用が進むとともに、方言や言い間違い、録音の際に紛れ込む環境音など、複雑多様な状況に対応できるような教師データが必要となってきた。そのため、人間だからこそ作れる、様々な種類の音声教師データのニーズが高まってきている。
■リアルワールドとフェアリーデバイセズとの音声データの共同販売事業
フェアリーデバイセズは「ディープラーニング」を活用した音声情報処理システムをコミュニケーションロボットなど、様々な機器へ提供している企業。
一方、リアルワールド950 万会員の1 秒を足し合すと、約110 日分の時間を生み出すことができる。この会員リソースとコラボスのコールセンターシステムとの組み合わせにより、人材不足および人件費の高騰が深刻化する中、在宅での営業代行やアンケート回収などのアウトバウンドコール業務の実証実験を行なっていく。
今回の共同開発により、両社は相互の強みを活かし、今後発展の見込めるAI(人工知能)関連産業において、音声処理技術において必要とされる、多様な音声データを提供することが可能となる。このようなデータの提供により、人工知能関連産業の技術的発展に寄与していく方針。
※1教師データとは、AI(人工知能)へ学習させる際に用いるデータのこと