第1弾として7月19日(火)、株式会社平成エンタープライズが埼玉県で運行する路線バスで運用を開始した。第2弾は8月1日(月)、海部観光株式会社が徳島-大阪間で運行する高速バスでの運用を始める。
■ 「BUS PAY」とは
「BUS PAY」は、バス乗車券の予約から支払い、乗車時の乗車券提示まで、スマホアプリだけで簡単に行える業界初のサービスで、O2O(Online to offline)分野でのアプリ開発に強みを持つアイリッジと、従来バス業界向けに決済サービスを提供してきたイーコンテクストとの協業により実現した。
「BUS PAY」の利用者は、スマートフォン内のアプリにクレジットカード情報を登録することで、乗車券の予約・購入ができ、アプリが表示する乗車券画面を提示するだけでバスに乗車することができる。iBeaconによる位置情報検知機能を活用しているため、利用者がバス停に近づくとスマートフォンに「BUS PAY」に関する情報がプッシュ通知で届く。また、利用毎に乗車券を購入する高速バスに適した「都度決済」のほか、一定金額を事前チャージし乗車時に利用区間分を支払う、路線バス向けの「ポイント型決済」など、バスのサービス形式に合わせた決済機能を実装している。
スマートフォンからいつでもどこでもチケット手配が行えるほか、現金等を介した支払いの手間を省くことができるため、バス利用者の利便性が向上する。
■ 今後の展開
アイリッジ、イーコンテクストは、iBeaconによる位置情報検知・プッシュ通知機能をさらに深化させ、バス乗降エリアの周辺情報、スタンプ・クーポン情報など、バス利用に関わる関連情報を提供することで、バス事業者と利用者、双方の利便性向上を目指すとともに、乗客増加に向けたさらなる取組みを行う予定。
また、アプリでの予約・カード決済というサービス特性を活かし、引き続き増加が見込まれる訪日外国人向けサービスの拡充も実施していく。
DGグループとアイリッジは、DG子会社の株式会社DGインキュベーションを通じた投資・事業支援や、 DGグループのマーケティング事業、決済事業部門のクライアント企業への共同提案や事業連携を通じて連携を強化してきた。
バス業界への決済ソリューション展開は、DGグループの決済事業会社であるイーコンテクストのオフライン領域の深耕戦略のひとつ。今回の「BUS PAY」の提供により、路線バス、高速バス、空港リムジンバスなどさまざまな業態のバス事業者への展開を強化していくとともに、今後も、アイリッジのスマートフォンを用いたO2Oプラットフォームなどに代表されるスマホ総合ソリューション力、DGグループの決済ノウハウや先進技術への取組みを組み合わせることで、スマホアプリを活用した新たなフィンテック ソリューションの開発・拡充を図るとしている。