障害者の就職を支援するウェルビーは、医療法人社団柏水会 柏メンタルクリニックと、就労移行支援*1の利用に向けて準備を整えるデイケア「クロスフェード」の協働契約を締結。蓄積した技術・ノウハウを活用し、医療と福祉が連携したより良い支援を提供していく。対象は精神障害(統合失調症、うつ病、不安障害など)で柏メンタルクリニックのクロスフェードを利用されている方。ウェルビーでは、今後も障害のある方の就労支援を通して、自己実現のサポートと幅広い選択肢の中から自立の機会を創造することができる社会づくりの一役を担うことを目指す。クロスフェードとは、将来的に働くことを目指して就労移行支援サービスを利用するために、自身の疾病を理解し体力や生活リズムを整える柏メンタルクリニック独自のリハビリテーションのこと。医療機関と就労移行支援のスタッフが同じ場所で連携して支援を行う。現在、障害者の医療から地域への移行・地域定着について国を中心に進められていますが、課題は多くある。そこで、医療と福祉が連動する取り組みを2014年から開始した。クロスフェードでは、お互いの得意分野を活かし、医療と福祉の両面から専門的なアプローチを提供。ウェルビーでは、今後も福祉と医療・保健・教育・地域の社会資源など様々な分野と連携して支援していく仕組みに取り組んでいく。柏メンタルクリニックでは、2007年からうつ病等で休職している人のリワークプログラムを千葉県内の民間医療機関として先駆けてスタート。スムーズな職場復帰と再発の予防を目指し、チーム医療でご本人に合わせた支援を提供してきた。ウェルビーは、全国15都道府県に就労移行支援事業所を44拠点、特定相談支援事業所1拠点、埼玉県委託事業の発達障害者就労支援センター2拠点、児童発達支援事業所3教室を運営(2016年8月時点)。一般企業や適性に合った職場への就職を目指し、実務技能・知識・コミュニケーション能力等の向上を目的に、ウェルビー独自のプログラムや応募書類の作成や模擬面接、職場実習等を提供。就職後も無理なく長く職場で働くことができるよう定着支援にも力を入れております。2016年7月21日時点の就職者数は757名、2015年度の職場定着率*2は83%。今後もこれまで蓄積したノウハウや医療機関・関係機関・企業等との連携体制を活かしながら、障害のある方の就職支援を通じたしていく。*1 就労移行支援:障害者総合支援法に定められた障害福祉サービス。企業等で働きたい18歳以上65歳未満の精神障害、発達障害、身体障害、知的障害、難病等のある方が対象。就労に必要な知識と能力を高める訓練、職場実習や求人探しのサポート、就職後の定着支援、企業との間に入った雇用支援等を行う。*2 職場定着率:同じ職場で半年以上勤務をしている方の割合