MacroKiosk社は、大手銀行・航空会社・コンテンツ会社等に対して、複数のモバイルキャリアとの接続環境や、24時間運用の決済・認証・ノーティフィケーションを一括提供する世界最大級(*2)の企業。
今後GMO-PGは、MacroKiosk社とのシナジーを発揮し、日本のEC事業者における海外進出支援から、東南アジアでの現地銀行・大手企業への決済サービス等の提供まで、東南アジアにおける事業を拡大していく。
(*1)ノーティフィケーション:「通知」の意味で、ネットバンキングでの入出金連絡やECサイトの利用履歴など、アクションが生じた際にユーザーのモバイル端末に通知するサービスを指す
(*2)当社調べ
■背景と概要
マレーシアは、2015年時点で人口3,000万人超、実質GDP成長率は約5%にのぼり、1人当たりのGDP(USドル)は9,766ドル超とASEAN諸国の中でシンガポール、ブルネイに続く3位に入るなど、現在東南アジアで最も活況があり注目されている国の一つ。
また、マレーシアのネットバンキング普及率は、この10年間で約10%(2005年)から60%を超える(2015年)までになり、近年では、モバイルバンキングの普及も急速に進み、普及率は2011年の約5%から2015年には20%超と伸びるなど、東南アジアの中でも先進的なネットバンキング普及国となっている。このような中、マレーシアの銀行にとっては、「ネットバンキング・モバイルバンキングサービスを安全・効率的に24時間運用する」ことが重要な課題の一つ。
MacroKiosk社は、こうした課題の解決に必須となる、複数のモバイルキャリアとの接続環境・24時間認証・ノーティフィケーションのノンストップ運用を、サブスクリプションモデル(継続課金)で提供している。更に、大手航空会社やコンテンツ提供会社に対しても、同様のモバイルキャリア決済・認証・ノーティフィケーションを一括提供しており、本分野では世界最大級の企業となっている。
一方GMO-PGは、シンガポール・香港・台湾・マレーシア・タイの5拠点に現地法人等を設立し、同地域またはその周辺地域に進出する日本のEC事業者向けの海外決済サービス「Z.com Payment」の展開と、現地で有望な決済関連事業者を対象とした決済特化型のファンド「GMO Global Payment Fund」による出資活動の両輪で、シナジーを発揮させながらアジア圏の事業拡大を推進している。
このたびGMO-PGは、日本のEC事業者の海外進出支援のみならず、東南アジアでの現地銀行・大手企業への決済サービス等の提供へも事業領域を拡げるべく、MacroKiosk社の株式を取得し、グループ化することとした。
■今後の展開について
今後は、MacroKiosk社のアジア全域における高いプレゼンス・顧客基盤・サービス・人材基盤と、GMO-PGが日本の決済ビジネスで20年以上培ってきた実績・知見・資金力等との相乗効果で、東南アジア全域において様々な決済サービス展開を目指していく。
まずは、銀行口座保有率が50%以下と低いものの、モバイルデバイスの普及が進むインドネシア・ベトナム・フィリピンといった東南アジア地域において、今後のモバイルバンキングの急速な利用増加を見込み、MacroKiosk社の銀行向けサービスを展開する。