ジェネシスヘルスケアは、日本アイ・ビー・エムとIBMのコグニティブ技術を用いた遺伝子解析サービスの開発を行うため、IBMとの協業プロジェクトを行うことを発表した。一般的に、人工知能技術の活用により飛躍が期待されているヒトゲノム研究において、47万人の遺伝子解析実績を持つジェネシスヘルスケア社が、自社の研究成果とIBMのコグニティブ技術を応用したパーソナルヘルスケアサービスの提供を目指す。日本における遺伝子検査キットのパイオニアであるジェネシスヘルスケアが一般消費者向けに提供する遺伝子解析サービス「GeneLife®(ジーンライフ)」をはじめ、個人の健康管理に遺伝情報を活用する仕組みの構築とサービスの提供を行うことで、個人が生まれ持った体質を理解し、実績を持つIBMのコグニティブ技術を活用し、膨大な情報の中から個人が自身に適した情報を取捨選択することが可能な世界を目指している。ジェネシスヘルスケアが保有する遺伝情報のビッグデータとIBMの技術を融合することにより、新たな日米共同事業モデルとしての企業活性化と共に、日本における創薬への貢献や医療支援などの産業自体を活性化しつつ、国全体の医療費の適正化、健康寿命の延伸、国民の生活の質の向上(Quality Of Life)に寄与することが期待される。ジェネシスヘルスケアとIBMは、協業プロジェクトの立ち上げと実証テストを繰り返しながら、具体的な事業モデルの検討を行うことで合意している。