一方レコフは、どの資本系列・金融グループにも属さないM&Aブティックの草分け的企業である。同社は業界再編に関連するM&Aに強みを有し、上場企業グループ同士の経営統合等の組織再編、企業再生、クロスボーダーなど、M&Aに関する幅広いアドバイザリーサービスを展開してきた。また、レコフから分社化したレコフデータは、M&A専門誌「MARR(マール)」を中心に、M&Aに関連する情報誌の発行やデータベースの提供を幅広いユーザーに対して行っている。近年では両社とも経営陣の交替などによって事業上の世代交代は円滑に進んでいたものの、創業者の資本承継が経営上の課題となっていた。
今回、MACPが、レコフとレコフデータをグループ化することにより、今後ますます拡大し多様化するM&A市場に対して、MACPの事業領域を抜本的に拡大することが可能となると判断したもの。また、レコフ及びレコフデータにとっては、創業者の資本継承の課題の解決が可能となる。
なお、増資については、レコフの自己資本の増強による財務基盤の強化を図るとともに、将来に向けた更なる事業拡大を図ることを目的とするもの。