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ソフトバンクグループ、米ワンウェブ社に10億米ドル出資

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全世界にブロードバンドを提供できる衛星コンステレーションの構築を目指しているOneWeb Ltd.(以下「ワンウェブ」)とソフトバンクグループ株式会社(以下「ソフトバンク」)は、ソフトバンクならびにワンウェブの既存株主がワンウェブへ12億米ドル(約1,416億円)※を出資することについて合意したと発表した。
総額の内、10億米ドル(約1,180億円)※分はソフトバンクからの出資となる。

本出資によって、いまだにインターネットにつながっていない世界中の全学校に対して2022年までにインターネット接続を提供していくなど、世界中の人々に従来よりも低廉な価格の高速インターネットサービスを提供していく。さらに、ワンウェブの先端技術を活用し、個人向けブロードバンド、コネクテッドカー、携帯電話網のバックホール、IoTなどに関わるグローバルマーケットへも提供していく。また、ワンウェブは、米国フロリダ州エクスプロレーション・パークにある同社の新工場において2018年から衛星の製造を開始する予定。

■ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役社長の孫 正義氏のコメント
「ソフトバンクには、これまで、未来を切り開く革新的で、社会の基盤になるようなテクノロジー分野へ投資してきた長い歴史があります。ワンウェブは、フロリダ州にある製造工場から世界中のインターネットアクセスを変革させる準備をしている非常にエキサイティングな会社です。今月初めに次期大統領のトランプ氏とお会いして、米国に投資を行い雇用も創出するという私のコミットメントについてお話しました。今回の投資は、そのコミットメントの第一歩です。アメリカはこれまでいつの時代でもイノベーションと技術開発の中心であり、われわれがグローバルにつながったエコシステムの構築に携わることで、その成長の加速に関わることができ大変うれしく思います」

■ワンウェブの創業者のグレッグ・ワイラー氏のコメント
「私はこれまで長い間、孫氏の実績とテクノロジーで支えられた世界の未来を見通す彼のビジョンに対して尊敬の念を抱いてきました。ソフトバンクを長期的な投資家として、また戦略的パートナーとして迎えることを光栄に思います。ソフトバンクからの出資は、ワンウェブの進化と今後の成功を保証し、われわれの戦略的な事業成長プランも加速させてくれるものです。世界には、インターネット接続を享受できない人々が40億人以上います。その人々に従来よりも低廉な価格でブロードバンドを提供できるグローバルなナレッジ・インフラを構築するミッションをともに実行していくことを楽しみにしています」
本取引は、特定の取引条件を満たすことと政府当局からの認可取得を前提として2017年3月31日に終了する3カ月間中に手続きが完了する予定です。本出資に伴い、ソフトバンクグループ株式会社 取締役のロナルド・フィッシャーがワンウェブの取締役として参画する予定です。

[注]
※1米ドル=117.63円(2016年12月19日時点)で換算。