2017年4月より「Tencent Tui」のプラットフォームを通じた広告運用サービスの提供を開始し、国内の企業・自治体における中国に向けた越境EC施策やインバウンド集客を支援していく方針となる。
テンセント社は、中国最大のチャットサービス「QQ」やメッセンジャーアプリ「WeChat(微信)」をはじめ、SNSアプリ「QQ空間」、ゲームポータルサイト「QQ遊戯」、Webポータルサイト「QQ.com(騰訊網)」、ニュースサイト「騰訊新聞」、動画視聴サイト「騰訊視聴」などの多様なネットサービスを運営している。
「Tencent Tui」は、これらのサービスを通じてテンセント社が蓄積した累計8億人超のユーザーデータを活用し、「QQ」「WeChat」などテンセント社運営の各種アプリやWebサイトへ手軽に広告を出稿できる公式DSPサービスであり、膨大なビッグデータを活かした精緻なターゲティング機能に加え、バナー広告や動画、フィード広告といった多様な広告フォーマットに対応し、中国では大手広告会社など約90社が公式パートナーとしてサービスを提供している。
2016年には韓国でもサービスが開始し、すでに大手電機メーカーや百貨店など多数の企業が導入をしている。
同社は、中国のネットユーザーは2016年時点で計7.3億人に達しており、そのうち半数以上を最も消費意向が強いとされる20~30代が占めています(※)。このことから、中国に向けてプロモーションを展開するには、ネット広告やSNS広告の効果的な活用が特に重要であると考えられる、と述べている。
※出典:中国互联网络发展状况统计报告
今回のパートナー契約締結によって、同社は日本初の「Tencent Tui」の公式販売代理会社として、国内企業に向けてテンセント社の各種メディアを活用した広告運用サービスの提供が可能となり、同サービスを活用することで、広告主企業は、国内におけるプロモーションと同様の感覚・工程で、中国で「日本の商品に関心が高いユーザー」や「訪日旅行を検討しているユーザー」などをターゲティングし、効果的かつスピーディーに広告配信を行うことが可能となる。