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トレイダーズHD、臓器移植領域での過冷却保存技術の3Cと資本業務提携

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トレイダーズホールディングスの子会社であるトレイダーズインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:川上 真人)は、臓器や組織移植における領域で独自に開発した過冷却による保存技術を有する3C株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:佐藤元彦、以下「3 C」)の第三者割当増資の引受及び資本業務提携契約を締結することを決定したと発表した。

トレイダーズグループは金融事業を中核としながらも、中長期的な企業価値向上を目指すため、積極的に成長性の高い新規事業分野を開拓し、独自の技術を有する企業との資本業務提携や子会社化等を行い、グループの事業領域の拡大と収益源の多様化に向けた取組みを強化してきている。そうした中において、投資事業および金融ソリューション事業を営むトレイダーズインベストメントは、トレイダーズグループが創業以来培ってきた金融サービス事業、ベンチャー企業ビジネスのノウハウと国内外の幅広いネットワークを活用しながら、将来、大きな成長が見込まれる新規領域を含む事業分野で存在感を増していくであろう国内外の潜在的な有力投資先・提携先企業を発掘し、アクセラレーターとして、その成長を様々な側面から支援する活動を進めている。

トレイダーズグループが出資している企業の一つに、株式会社MARS Companyがあり、同社は、独自の冷蔵冷凍及び製氷技術により、食材を冷凍させることなく産地からより遠くの消費地まで極めて高い鮮度を保持した状態で流通させるコールドチェーンシステム(食品流通)のインフラ構築、また、それらに不可欠な技術の研究開発を主体とした事業を営んでおり、本年1月にも、国際協力機構(JICA)による『中小企業海外展開支援事業~普及・実証事業』に採択されるなど、冷凍・冷蔵技術分野の研究と今後の成長可能性に国内外において高い評価を受けている。

3Cは、株式会社MARS Companyの取締役でもある代表取締役 佐藤元彦氏が、MARS Companyが手掛ける流体力学をベースとした長期冷蔵保存技術となりうる過冷却技術を、医療分野、特に臓器や組織の移植領域や保存装置に導入・応用させ、将来の医療体制に革新をもたらす医療機器メーカー・研究開発企業となるべく設立した会社であり、同社の前身となる会社(セラボ株式会社)の時期を含めて、日本国内の大学(当時)におけるラット肺を用いての共同研究からはじまり、その後は米国内で共同研究を長年にわたり積み重ねていた。こうした過冷却技術の研究の結果、臓器を劣化させずに、これまでよりも長時間保存できるという有意義な成果を確認できたこと等から、将来の国境を越えた世界的な臓器移植機会の増大化と移植可能なドナー臓器の増加を実現するため、3Cは、過冷却技術を移植用臓器等の保存技術に関する先進的な研究開発をさらに深化・拡充させているという。

3Cは、今後も米国内において各種共同研究を展開する計画となっており、次のフェーズとしては、米国食品医療品局(FDA)の認証を得るべく、認可申請のための動物およびヒトの臓器を実際に用いての臨床試験を約3年程度かけて行う予定。

同社は、世界で圧倒的な臓器移植先進国であり、かつ世界最大の医療機器マーケットでもある米国を中心として、事業展開を図りながら、過冷却冷蔵機器を、研究用機器として主要病院等への拡販および医療認証の取得後には臨床用機器として販売する方針。