インターネット生放送を活用したコミュニケーション型動画学習サービス「schoo(スクー) WEB-campus」を運営する株式会社スクーは、福岡市スタートアップカフェとの提携を4月9日発表した。福岡市スタートアップカフェとは、スタートアップに関する情報提供・相談・交流機能、人材のマッチングなどの人材確保支援機能を有し、創業から人材確保までの支援を行う拠点。今回、スクーが保有する動画学習コンテンツをスタートアップカフェクラブの会員に提供することで、IT人材や起業家の育成に役立てる。福岡市は、2014年に国家戦略特区「グローバル創業・雇用創出特区」として政府の指定を受けており、取り組みの一環として開設された起業を志す人が集まる「スタートアップカフェ」は2015年4月に開設半年を迎えた。開設半年を祝して複数のスタートアップ企業とのパートナーシップ提携を発表しており、今回の提携後、福岡市スタートアップカフェは「スタートアップカフェクラブ」の会員に対して、スクーのプレミアム会員機能を提供する。スクーのプレミアム会員は、生放送授業のみ無料で受講できる無料会員と違い、これまで開講された1,500本以上の録画授業が、いつでも回数無制限で受講することが可能。これまでスクーではWEB/IT領域に特化した動画学習コンテンツを1,500本以上開講しており、その中でも「スタートアップ学部」ではIT分野での起業を目指して「ビジネスアイデアを思いつくところからサービスを立ち上げ、1億円の資金調達を完了するまでの学習コンテンツ」として、業界の第一線で活躍する先生による約200の授業を開講してきた。今回の提携では、こうしたコンテンツを東京などの勉強会やセミナーになかなか参加できない福岡市のスタートアップカフェクラブの会員たちに利用してもらうことで、自身の起業やWEB開発などのITスキルを向上させるために役立ててもらう。■ スクーを企業・団体で導入できる「ビジネスプラン」を地方にも転用スクーでは、企業や学校法人・任意団体などが団体でプレミアム会員を契約できる「ビジネスプラン」を今年3月にローンチしたばかり。現在は企業の社員研修や福利厚生として活用してもらうだけではなく、今回の福岡市のような創業支援に力を入れる地方自治体や、IT人材を育成したい学校法人などでも導入を進めていく予定。スクー代表取締役の森健志郎は「インターネットを通じた教育は、地方との相性が良い。どこからでも最新の学習コンテンツに触れられる、インターネットならではの体験を通じて情報格差を埋め、地方を盛り上げていきたい」と語っており、今回の福岡市での取り組みをきっかけに、今後は学びを通じた地方活性などを積極的に展開していく。■ schoo WEB-campusとは?株式会社スクーが運営する、「インターネット生放送」を活用した実名制リアルタイム動画学習サービス。現在約15万人の会員を抱え、過去2年間で1,500以上の授業をオンライン上で無料開講してきた。録画を“見るだけ”の e-ラーニングと違って、受講生や先生との『コミュニケーションが生まれる』ことが特徴。年齢・住まい・職業等、異なる背景や価値観を持っている人達が、学びを軸にリアルタイムコミュニケーションを楽しみ、共に『終わらない学生生活』を満喫する。