京都大学イノベーションキャピタル株式会社(本社:京都市左京区、 代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都 2016 投資事業有限責任組合は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である CONNEXX SYSTEMS 株式会社(本社:京都府相楽郡精華町、代表取締役:塚本壽)に対する投資を実行したと発表した。CONNEXX SYSTEMS は、次世代型蓄電池及び蓄発電システムの開発、販売、システム・ インテグレーションを行うベンチャー企業。同社は、リチウムイオン電池と水系電池を一体化した Bind Battery™による蓄電システムを展開すると共に、キャパシタ並のパワー性能とキャパシタの 20 倍以上のエネルギー密度を有する Hyper Battery™、リチウムイオン 電池の14 倍のエネルギー密度を有する Shuttle Battery™等の次世代蓄電技術の開発を進めている。特に、Shuttle Battery™は固体酸化物形燃料電池(SOFC)と鉄-空気電池とを融合した高温作動型の全固体蓄電池であり、長期間かつ大規模なロードレベリングが必要となる大規 模電力貯蔵システムや移動体への応用が期待される。現在、CONNEXX SYSTEMS は、 SOFC 膜の効率化と発電システムの熱的設計に関して京都大学工学研究科熱工学研究室・ 岩井 裕 准教授の研究グループと共同で研究開発を進めている。京都 iCAP では、京都大学の研究成果がエネルギー・環境問題の解決に寄与する可能性に期待し、大和企業投資株式会社、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、京銀リース・ キャピタル株式会社と共に総額 5 億 3,000 万円の第三者割当増資に応じ、 3 億円の投資を実行した。