ナノキャリア、TPGBiologics社(台湾)へ出資
ナノキャリア株式会社(本社:千葉県柏市 代表取締役社長:中冨一郎)は3月23日開催の取締役会において、TPG Biologics社(台湾)への出資および共同研究契約を締結したことを発表した。
同社は、TPG社への出資と並行して共同研究を実施し、TPG社が持つ技術と当社のADCM(Antibody/Drug-Conjugated Micelle）を融合した新しい技術基盤を確立した。
TPG社は、抗体などバイオ医薬品の製造に関連した技術を持っており、同社のADCMに適したセンサーや内包する活性タンパク質を探索する。
候補タンパク質については、ADCM のセンサーとして応用することに加え、低分子医薬品や核酸医薬品とは異なる活性本体（薬物）としてミセルに内包して開発することも期待できる。
同社は、本技術によりセンサーとなるタンパク質に細かな改変を加えて、標的とする細胞へ選択的に移行するADCMの最適化の加速や更なる機能を付加することが可能であり、本共同研究により新たな製品価値を確立し、新規のパイプライン拡充が期待できると考えていると、述べている。