最も進んだ臨床開発段階にあるfezolinetantは選択的NK3受容体拮抗薬であり、更年期に伴う血管運動神経症状(VMS)に苦しむ患者さんを対象とした非ホルモン治療に関する前期第 II 相試験において良好な結果が得られている。
アステラス製薬は、本買収により臨床開発段階のパイプラインを拡充し、中長期の成長をより盤石なものとしていく。本買収契約に基づき、アステラス製薬はOgeda社の株主に対し、買収完了時に、Ogeda社の全株式の対価として契約一時金5億ユーロを支払い、更に、fezolinetantの開発の進捗に応じて、最大で総額3億ユーロを支払う可能性がある。
アステラス製薬は米国の Hart-Scott-Rodino 法で定める待機期間が終了することなどの前提条件や、必要な法的諸手続きを経て、2017年度第1 四半期中に買収を完了し、Ogeda社を完全子会社化する予定である。