5月2日に1,460万円で約定となり、日本で初となる株式型クラウドファンディングにおいて、国内初のファンディング・プロジェクトが成立したことを発表した。
株式型クラウドファンディングの国内初の調達事例となったのは、請求書データ共有サービス「BANK INVOICE」を提供するBank Invoiceであり、「BANK INVOICE」は、従来、紙やPDFで送付していた請求書を、クラウド上で“請求書の原本”を相手先企業と共有データ化することができる新しい請求書管理システムであり、銀行の振込データと連携させることで、支払・入金情報をリアルタイムで双方がアップデートすることができるEDI(Electronic Data Interchange/電子データ交換)をさらに進化させたサービスである。
Bank Invoiceは、今回の調達額をシステム開発費に500万円、知的財産権取得費に800万円、セキュリティ対策費に160万円を使用する予定で、今後はIPOを目指していく方針であると述べている。
「FUNDINNO(ファンディーノ)」は、同社が運営する日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスである。
株式投資型クラウドファンディングは非上場株式の発行により、インターネットを通じて日本中の投資家から少額ずつ資金を集めることのできる新しい資金調達の手段であり、投資リターンとして商品やサービスが手に入る従来の“購入型”のクラウドファンディングとは異なり、“株式投資型”のクラウドファンディングでは,投資家は投資先企業の株主となることが可能である。
投資家はFUNDINNOで紹介する企業の中から応援したい中小・ベンチャー企業へ投資をし、投資先企業が将来的に株式上場をし、株価が上昇した場合にはキャピタルゲインを得ることができる他、M&A等によって株式価値が上昇する可能性もあり、投資先企業が配当や株主優待をしている場合にはそれを受けとることが可能である。
投資家に紹介する中小・ベンチャー企業は、同社が厳正な審査を行ったうえで掲載し、今後は、投資家同士の交流機能も追加する予定で、情報交換や情報共有のハブとして活用可能である。