同社はすでに、ノックノックラブズ社と資本・業務提携を行なっている。ノックノックラブズ社は、標準化団体であるFIDOアライアンスの創設を提唱した中核企業であり、今後のFIDO標準の策定動向に大きな影響力がある。FIDOアライアンスは、2013年の設立以来、現在までに世界で250社あまりの加盟企業を集め、日本においても移動体通信などのメガキャリアやメガバンクなど様々な大手企業がFIDO対応を開始し、普及の一途にある。また同社はかねてより、ノックノックラブズ社が米国の大手通信機器関連企業との間で資本提携を検討しているとの旨が伝えられており、今回、同社へも同時に追加出資しないかとの要請を検討した結果、FIDO標準の普及に向けた更なる関係強化のため追加出資を引き受けることを決定した。(注)FIDO は、Fast IDentity Online の略である。FIDO アライアンスはパスワードに代わる生体認証をはじめとしたオンラインにおける安全な認証の世界標準の提唱と啓蒙を行う非営利団体であり 2012 年7 月に米国で設立された。FIDO アライアンスが提唱・推進している規格が FIDOである。