今回の資金調達では、リードインベスターをジェネシア・ベンチャーズが務め、KLab Venture Partnersが参加し、両社を引受先とする総額約5,000万円の第三者割当増資を行った。今回の資金調達によって、主にエンジニアの採用を強化し、アプリ版サービスのリリースとサービスの機能拡充を図る。日本の建設業は、生産額が 29.4兆円、就業者数は500万人の超巨大マーケットである。景気回復に伴い、民間工事の受注額は増加傾向にあり、首都圏では東京五輪に関連した需要も増加している一方で、国内の建設現場では慢性的な人手不足が続いている。建設業は、基幹システムや現場管理のICT化が少しずつ進んでいるが、職人の手配に関する部分については、依然として、仲間からの紹介や電話依頼など、従来と変わらない方法で行われている。加えて、下請を囲い込む慣習が強いため、元請けを超えた職人同士の繋がりがほとんど無く、限定された範囲でしか職人に情報が提供されない。このため、職人たちの取引先が限定され、繁忙期と閑散期の差が激しく、不安定な雇用環境を強いられているのが現状である。「助太刀くん」では、建設業の現場と職人のマッチングプラットフォームを構築し、職人の雇用の安定と国内の建設現場での人手不足の解消を目指す。「助太刀くん」を利用することにより、全ての職人たちにオンタイムで情報が提供されるようになるため、選択できる取引先が増え、雇用の安定につながる。また、建設業界としても、効率的な人的リソースの活用が可能となるため、建設現場における人手不足の解消が期待される。