エレファンテックは、プリンテッド・エレクトロニクス製造技術の開発、製造サービスの提供を事業とする東京大学発のベンチャー企業。「印刷による電子回路製造技術により、電子回路のコストを劇的に下げる」ことを目標とし、現在は、産業用フレキシブル基板「P-Flex™」事業の拡大に注力している。エレファンテックは今回の資金調達により、顧客企業からの需要増加を背景に、産業用フレキシブル基板「P-Flex™」の生産量を最大で現在の50倍程度(1000平米/月)まで拡大するため、近日中に新工場の建設を行う。さらに、顧客対応組織の拡大に加え、研究人員・設備の拡充を行い、P-Flex™の性能向上、バリエーション拡大を予定している。同社は、エレファンテックの開発する「P-Flex™」が、顧客である各種メーカーのコスト・リードタイムの圧縮を実現し、ひいては製造業全体の発展に貢献するものと期待し、2015年の同社への出資に続き、今回の追加出資を行うこととした。P-Flex™についてP-Flex™の最大の利点は、製造プロセスに「型」「版」が一切必要ないことである。それにより、開発、量産試作、量産、量産後の図面のアップデートにこれまで都度必要だった型代とリードタイムを削減し、プロダクトライフサイクル全体でのコスト・リードタイムを圧縮することが可能になる。開発から量産までP-Flex™を採用した企業が、フレキシブル基板に関するトータルコストを半分以下に削減することに成功した事例も存在する。