今回の協業合意に基づき、3社は、ビジネス版のLINE「LINE WORKS」とSAPのクラウドERPである「SAP® Business ByDesign(エスエーピー・ビジネス・バイデザイン)」および中小企業向けERPである「SAP® Business One(エスエーピー・ビジネス・ワン)」を連携し、2018年4月より提供開始する予定となる。両製品の連携においては、豆蔵が技術提供と開発協力を行い、同社の対話型AIエンジン「MZbot」を搭載したチャットボットおよびRPA(Robotic Process Automation)技術を活用する。LINE WORKSには、チャットボットを仮想ユーザーとして登録可能で、今回MZbotを介することで、LINE WORKSをインターフェースにして、メッセージを送るような形でERPシステムにアクセスし、在庫確認、発注処理などのさまざまな業務を実行することができる。チャットボットはSAP® Cloud Platform上で稼働し、SAP HANA®のリアルタイム技術を活用するため、瞬時の返答が可能になる。今回の協業により、ワークスモバイルジャパンは、ビジネスユーザーに広く普及するSAPソリューションのUIとしてLINE WORKSを提供することで、ユーザーの拡大を図る。豆蔵は、同社製品のSAPユーザーへの展開強化を図ることはもちろん、SAPソリューションの利便性向上に取り組むことで、同ソリューションを取り扱うグループ企業も含めた売上向上を目指す。また、SAPジャパンは、これまでERPをはじめコンピュータシステムを使ってこなかったユーザーに対しても利用を拡大するとともに、既存ユーザーに対しても、外出先からのERPシステムへのアクセスを容易にするなど、より利便性の高い機能を提供する。