提携三社は、ブロックチェーンの事業サービスで台頭してきているエマーコインの開発チームとともに協働していく。
即時の対応を必要とする危機的状況下では、保険会社、リスクマネジメント会社、対応機関となる各社は、保険の適用を開始するために、単一の正確かつリアルタイムの情報へのアクセスが必要となる。ブロックチェーンを基盤としたシステムは、すべての取引状況やデータを取得し単一の情報源を提供することで、一貫性のある単一の保険内容を確認することができる。この技術を利用し、保険会社および保険引受会社は、より迅速に対応し、より効果的に危機的状況にあるコミュニティーをサポートすることが可能となる。
同プロジェクトは、保険契約の正確な履歴を保護するとともに保険に関する情報をすべての組織がリアルタイムで共有することを許可するブロックチェーンの構築から始まった。200種以上の脅威に関するデータに反応し、それらのデータを取得する最新の脅威インテリジェンスを採用し、提携三社は、スマートコントラクトやイベントログ、通知サービス等を開発する予定となる。
Risk CooperativeのCEOであるダンテ・ディスパルテ氏は以下のように述べている。
「本パートナーシップの最終的な目的は、危機の際に組織がすばやく効果的に行動できるようにすることです。当社の顧客は、リスクの防御と必要に応じた迅速な行動を求めています。ブロックチェーンを基盤としたリスク登録システムにより、多くのプロセスの合理化、自動化が可能になりますが、より重要なのは、個人や組織、コミュニティーの切実なニーズに対し最も効果的に対応できるということです。」
ビットフューリーのCEOを務めるヴァレリー・ヴァヴィロフ氏は以下のように述べている。
「ブロックチェーンは信頼の同義語です。ブロックチェーンはプロセス、システムにおける信頼、そして関係者間の信頼をデジタル化することができます。保険の“デジタル・オラクル”を構築することで、保険プロセスをはるかに効率化するとともに契約者のニーズを優先づけすることが可能となります。」
Beazleyの政治テロ保険引受人であるクリス・パーカー氏は以下のように述べている。
「物理的なセキュリティ適用範囲にテクノロジーを利用したアプローチを構築することは、当社が危機的状況下で顧客をサポートする方法を大きく変える上での第一歩です。保険適用期間全体を通して全ての関係者にとって透明性と説明責任の好循環をもたらします。それは真の変革となり得る多大なポテンシャルを秘めています。」
エマーコインの最高技術責任者であるオレグ・ホヴァイコ氏は、次のように述べている。
「エマーコインは、保険業界に革新的なソリューションをもたらすブロックチェーンサービスにおける新たなリーダーです。ビジネスと顧客へのサービスのやり方を大きく変えるチームの一員であることを嬉しく思います。」
エマーコインについて
仮想通貨であり、様々な分散型認証サービスを提供する分散型ブロックチェーンプラットホーム。エマーコインは高い信頼性、ロバスト性に加えて、PoW (プルーフ・オブ・ワーク)、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)、マージドマイニングという3つのマイニング方式を組み合わせたハイブリッドマイニングを特徴としている。エマーコインのプラットフォームは、ネットワークセキュリティーサービスのEmerSSL、EmerSSHや分散型ドメインシステムEmerDNS、偽造防止ソリューションのEmerDPO、ボイスオーバーIPソリューションのEMUMERなどをサポートしている。
ビットフューリーについて
世界有数の包括的なブロックチェーン技術サービスを提供するビットフューリー・グループ(Bitfury Group)は、ブロックチェーンエコシステムにおいて民間で最大規模を誇るインフラプロバイダー。ビットフューリーは、企業、政府機関、団体および個人が、ブロックチェーン上で資産を安全に移転させるために不可欠なソフトウエアおよびハードウエアソリューションを開発・提供している。2017年には、ビットフューリーは個人、企業、政府機関が安全かつ容易に自身のアイデアやソリューションを実現できるカスタム可能なフレームワークであるExonumをローンチしている。