セルテック、VCより１億円調達IoTセキュリティと人工知能開発を加速

システム開発ベンチャーのセルテックは、ベンチャーラボグループのVC(ベンチャーキャピタル)であるベンチャーラボインベストメントに対して第三者割当増資を行い、1億円の資金調達を実施した。

「モノのインターネット(Internet of Things: IoT、以下 IoT)」により、遠くのモノの状態を知り、操作できる時代が到来しつつあり、2020 年には500億個の端末が相互につながると予想されている。

一方でIoT端末には十分なセキュリティ機能が搭載されていないことが多く、万全のセキュリティ対策の必要性が叫ばれている。しかし、IoT端末にはPCのような、従来の方法は使えず、全世界で開発が進められている。

このような背景の中でセルテックは、極めてコンパクトでCPUへの負荷もほとんどない、IoT向けセキュリティ技術を、仮想化エンジンにより実現することに成功し、自動車業界やプリンター業界向けに 提供を開始した。

また、セルテックは、IoT時代に爆発的に増加するデータを効率的に処理し、学習していく人工知能エンジンを音声認識と組み合わせて開発し、自動車業界を最初のターゲット市場として提供している。

今回の資金調達により、更なる経営基盤の強化を図るとともに、コアテクノロジーとなる仮想化エンジンや音声認識技術、人工知能技術に秀でた開発人材の獲得、社内インフラの増強および国内外の市場獲得に向けたマーケティング活動の強化、海外拠点の設立を実施していくとしている。