テンプスタッフ、iPSポータルと業務提携再生医療『ｉPS細胞』技術者の人材育成開始

『iPS細胞』の事業化を推進するiPSポータルと、テンプスタッフ【2181】は、次世代の「再生医療」を担う『iPS細胞』の研究を促進するため、2015年8月より人材不足の解消を目的とした人材育成スキームで業務提携を開始すると発表した。
この提携による人材育成スキームでは、実験経験のない主婦層の活躍支援や、細胞培養実技スキル保有者のキャリアアップ支援など、業界での就労人口を底上げし、『iPS細胞』の実用化や再生医療分野への貢献を目指す。

■細胞培養の現場では手先が器用な女性が多数活躍

現在の再生医療分野においては、実用化の促進にあたり多数の人材が必要なことに加え、理系人材の不足もあり、細胞培養の技術者は圧倒的に不足している状態です。一方、細胞培養実験の現場では、無菌状態を保ちながら培地や培養液に細胞を設置/移設する作業をはじめ、繊細かつ慎重な継続的作業が求められるため、これらが比較的得意とされる女性が多く活躍。

■未経験者も活躍が可能だが、現場での教育負荷が課題

これらの作業の一部は、一定の教育を受ければ未経験者でも携わることが可能であり、すでに現場でも未経験者の活躍が見られます。しかし、現場でのOJTで実技習得が行われているため、現場に育成の負荷がかかっているのが現状。

■未経験者のチャレンジを支援、細胞培養技術者の育成を開始

そこで、iPS細胞の研究普及における第1人者であり多数のノウハウを有するiPSポータルと、集客からマッチング、就業フォローなど一貫した人材サービスのノウハウと実績を有するテンプスタッフは、人材育成スキームで業務提携を開始し、未経験からの細胞培養技術者育成講座などを通じ現場の負荷軽減と人材不足の解消を目指します。iPSポータルが研修育成を、テンプスタッフが受講者の募集選定と研修後の就労支援を行い、また、就業開始後にも、習熟度スキルチェックや個々のキャリアプランに即したキャリアアップセミナーなど、両社の協力体制のもと長期的な就業サポートを実施する。

■経験者向けのスキルアップセミナーも実施

また、すでに細胞培養経験のある技術者に向けてスキルアップセミナーの実施も予定しており、未来を担う再生医療、iPS細胞にかかわる技術の習得を支援する。