エンバイオ・ホールディングス【6092】(以下「エンバイオHD」)は、物流施設を中心とした事業用不動産の総合サービスを手掛けるシーアールイー【3458】と、資本業務提携契約の締結及び同社に対する第三者割当による新株発行を行うと発表した。第三者割当の方法により、シーアールイーに1,200,000株を割り当てる。調達資金の額は、約9億6千万円超。エンバイオHDグループは、土壌汚染の調査・浄化工事を行う「土壌汚染対策事業」を中心に、土壌汚染の調査・浄化工事で使用する専用機械や資材、浄化用薬剤等を輸入販売する「土壌汚染関連機器・資材販売事業」、土壌汚染地の再活用を推進する「ブラウンフィールド活用事業」(土壌汚染地再活用事業)、の3つの事業を通して土壌汚染問題の解決に資するサービスを総合的に展開している。一方、シーアールイーは、物流不動産を中心に総合サービスを展開しており、特に先進的物流不動産の開発事業(物流投資事業)を成長ドライバーとして位置づけ、開発用地仕入能力の強化に取り組んでいる。エンバイオHDは、昨年より、シーアールイーとの間で、シーアールイーの主力事業の一つである先進的物流不動産の開発事業において、原位置浄化技術を提供することで取引関係を構築してきたが、本年7月、シーアールイーより、両社の事業拡大のために相互の関係強化を図りたいとの提案を受け検討を重ねた結果、エンバイオHDが行う土壌汚染対策事業とシーアールイーが行う先進的物流不動産の開発事業は相乗効果が大きいこと、両社の関係を深め継続することで土壌汚染地の再活用を推進するブラウンフィールド活用事業を拡大できること、ブラウンフィールド活用事業の成長は購入後の浄化を行う土壌汚染対策事業の成長にも繋がること、ブラウンフィールド活用事業において従来よりも規模の大きい不動産を取り扱える購買力が得られることで収益性の一段の向上が見込まれることなどから、シーアールイーの申し出を受けることとなったもの。今回の業務提携は、互いの経営資源を補完することにより、両社のバリューチェーンを強化し、土壌汚染をめぐるブラウンフィールド問題を解決することで土地取引の健全化・活性化をはかり、両社の企業価値を向上させることを目的として実施する。