ヤフー【4689】は、15日、一休【2450】の株式を公開買付けにより取得すると発表した。買収額は1000億円超となる。ヤフーは、eコマース関連サービスを提供しており、インターネット旅行予約サービス「Yahoo!トラベル」においては、平成9年11月に総合旅行情報サイトとしてサービスを開始し、平成27年2月には、宿泊施設と直接契約を行い、ヤフー独自の宿泊予約プランを掲載する新商品「Yahoo!トラベルプラン」の展開も開始している。「Yahoo!予約飲食店」においては、インターネットでリアルタイムで飲食店の予約ができるサービスを平成25年10月にスタートし、既に1万7千店を超える店舗と契約を結ぶ等急拡大を遂げる一方、スマートフォン等で今すぐ入れる飲食店を探せる「空席レーダー」機能のリリース等、積極的な事業展開に取り組んでいる。一方、一休は高級ホテル・旅館のオンライン予約サービスを展開し、平成18年6月には高級レストランのオンライン予約サービスである「一休.com レストラン」を開設し、サービス範囲を拡大している。両社は、一休が創業時より培ってきた宿泊施設・飲食店とのネッ トワーク及び良質な顧客基盤、ヤフー又はその関係会社の有するノウハウや人材・ネットワークといった経営リソース・インフラの更なる有効活用を通じて、現状の業務提携関係を超えて、ヤフー及び一休の成長力及び競争力を一層強化することが可能であるとの認識で一致したもの。ヤフーは、今回の取引後も、一休がこれまで築き上げた高いブランド価値、優れた運営体制・事業基盤を尊重し、十分に活かすことに留意の上、事業シナジー創出のための連携強化の方針を両社で協議の上、慎重に決定する予定としている。買い付け価格は1株3,433円。買い付け期間は12月16日から2016年2月3日まで。