グローバル・ブレインが運営するグローバル・ブレイン5号投資事業有限責任組合は、シンガポールに本拠を置く、オーディエンスターゲティング・データとデータマネジメント技術を提供するEyeoya Holdings Pte. Ltdに出資したと発表した。昨今、ネット広告市場においては広告出稿者が自社広告のターゲットとしたい特定のプロファイルを有するネットユーザーに対してのみ広告を配信するプログラマティック・バイイング(データに基づく自動的な広告枠買い付け)という波がますます押しせまり進化を遂げている。このような環境で、様々な情報ソースから入手されたデータを駆使してネットユーザーのプロファイルを推定し、最終的に広告配信などのアクションプランの最適化を実現するためのDMP(データマネジメントプラットフォーム)が注目を集めている。Eyeotaは各種のデータを保有する企業と提携し、高度なビッグデータ解析技術によりアジア、欧州、米国における約15億人分の精緻なネットユーザーのプロファイルを作成し、これらのデータを世界各地のトレーディングデスク、DSP、アドネットワーク等に配信している。また世界で最も厳格と言われているEUのプライバシー規制をクリアしているのも特徴。今回のファイナンスにおいてはGBがリードインベスターとして3百万ドルを出資すると共に、ドイツのProject A、日本のインフィニティ・ベンチャーズ・パートナーズ、その他の国の投資家を取りまとめ総額約7百万ドルの資金調達を成功させた。またGBからは社外取締役を派遣すると共に、Eyeotaの日本参入支援を行っていくとしている。Eyeotaは今回調達した資金をもとに、日本、米国、欧州等の市場への進出を強化していくと共に、サービスの高度化に向けた開発投資を加速化させていく予定である。