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アドバンスト・メディア、フィスコ、SJI、白ヤギコーポレーションがIR分野で連携~IR活動の拡充を支援

  • feedy

アドバンスト・メディア【3773】、フィスコ【3807】、SJI【2315】、白ヤギコーポレーションの4社は、IR分野での連携を推進していくと発表した。

今回の取り組みは、上場企業のIR支援や財務分析を得意とするフィスコ、金融システム開発に強みを持つSJIと、音声認識技術を有するアドバンスト・メディア、および自然言語処理とデータ解析を得意とする白ヤギコーポレーションの4社の強みをそれぞれ持ち寄り、フィンテック時代における新たなIRと投資環境の飛躍的な効率化を推進するもの。

現在、上場企業のIR手段は決算説明会や機関投資家との1on1ミーティングが主流であるが、これらは限られた投資家にしか情報が伝わらず、またミーティング毎の時間的なズレから投資家間での情報格差を生む原因となっている。また、それらの一部は動画データや音声データとして存在しているが、投資家がそれを視聴するには時間を要するため、そのIR効果は限られていた。一方で、投資家はより多く情報に接したいとは思っているものの、時間的制約の面から接する情報に限りがあるというのが現実である。

具体的には、企業の決算説明会や機関投資家への1on1ミーティング時の音声データをアドバンスト・メディアの音声認識技術を活用したクラウド型文字起こしサービス「VoXT(ボクスト)」を用いてテキスト化し、そのテキストデータを主に機関投資家に対して提供する予定。機関投資家にとって決算説明会や1on1ミーティングは時間、編集等多大な労力を費やす作業となっており、情報取得自体が目的化しているともいえる。それら全ての音声をテキスト化することにより、機関投資家は調査の大幅な省力化を達成し、本来行うべき企業分析や投資判断といったコア業務に時間を割くことが可能になる。また、決算期には同時に多数の決算説明会が開催され、対応しきれない事例も散見されますが、その点についても解決策となりえるとしている。

更に、企業の決算説明会や企業との1on1ミーティング時の音声データおよびそれをテキスト化したデータが一定以上溜まった際、ビックデータ解析を行うことにより、フィスコは他社が持ち得ない意味のある膨大なデータを保有することとなる。決算説明会や1on1ミーティングにおける発言内容に自信がありそう、業績予想が保守的、発言内容で株価が上がりそう、株式市場で人気がある企業と発言内容が似ているなどの今まで分析対象でなかった曖昧なものを含め、データ解析を行うことを想定している。これらの技術や蓄積したデータは、次世代のフィスコのコアコンピタンスとなり、フィスコの新たなフィンテック事業に転換され、収益基盤の拡大につながる見込み。SJIは、これらに対し、金融機関システムの開発ノウハウを導入することによって、システム全体の安定性と効率化を同時達成することが可能となる。また、このデータをもとに、今後あらゆる金融サービスが生まれてくると予想されるため、ブロックチェーン技術※の導入を早期に実施し、インフラコストの削減と来るべき新時代との親和性を図る予定である。

■株式会社フィスコ
1995年の創立以来一貫して、中立・公正をモットーとして、機関投資家・個人投資家向けに金融情報・企業情報の配信事業を行ってきている。また、連結子会社のフィスコIRでは企業調査レポートやアニュアルレポート、株主通信などのIRツールを通じて約500社の上場企業への営業ネットワークを有している。

■株式会社SJI
フィスコのグループ企業であり、日本国内法人及び中国現地法人に対する各種情報システムの開発およびメンテナンス・サポートを行う情報サービス事業を展開、フィンテック分野を今後の戦略的注力領域として位置づけている。

■株式会社白ヤギコーポレーション
自然言語処理、機械学習、データ解析のエキスパート企業。
2013年5月に設立されたばかりのスタートアップ段階でありながら、2014年2月にリリースしたキュレーションアプリ「Kamelio(カメリオ)」が2014年のiTunesベストアプリを受賞するなど、自然言語処理とデータ解析の技術力には定評がある。

※注釈 : ブロックチェーン技術とは世界中に点在するパソコンに分散してデータを保持することで、消失リスクを低減させる分散型ネットワーク技術。改ざんや二重取引防止など、監査性に優れている。