明治大学教授 高木友博氏は、計算型知能の一種であるファジィ論理の世界的権威で、高精度推薦エンジン・高精度ターゲティング・マーケティングの高度デジタル化に関する先端的研究・開発・商品化を行っている。これまで、国内大手企業や米国石油資本などの産業界と、様々な共同研究・委託研究を行っており、競争型国際ワークショップにおいて世界トップレベルの成績を収めている。
「AI Lab」では、ダイナミッククリエイティブ広告(※2)を通じて、ユーザーひとりひとりが「自分ごと」として捉えることができる広告の開発を目指し、クリエイティブ最適化技術の研究を行ってきた。今後は高木氏とともに、データマイニングや機械学習を用いて、ユーザー目線でキャッチーな広告クリエイティブを自動生成する技術の開発を図る。このほかにも、企業が持つユーザー情報やユーザーの行動から類推される属性、趣味・嗜好に加え、ユーザーの過去の広告接触情報を加味した上で、最適な広告を配信するマッチング技術などの研究を行い、より精度の高い広告クリエイティブ最適化の実現を目指していくとしている。
なお、本共同研究はアドテクスタジオが開発する、多様なデータを柔軟に組み合わせターゲティング配信するDSP「BitBlend(ビットブレンド)」やインフィード広告に特化したクリエイティブ分析ツール「iXam Creative Lab.(イグザムクリエイティブラボ)」など、多数のプロダクトへ活用していく予定。
※1 人工知能とは、コンピュータ上において、人間と同様の知能を実現させようという試みや技術のこと。
※2 ユーザーの興味関心に応じて最適化された広告をパーソナライズド配信する広告。
■アドテクスタジオとは
サイバーエージェントグループのアドテクノロジー分野における各サービスの開発を行うエンジニアの横断組織。
2013年10月1日に設立し、現在では7つの子会社を包括し、計215名のエンジニアによって、RTB広告を支えるSSPやDSP、DMPなど20以上のサービスを提供している。