昨今、ADAS市場の活性化や自動運転技術の開発が進むなか、それらの開発における公道での走行評価が非常に重要となってきている。しかし、技術が複雑になっていることから評価のためのシステム構築や収集したデータの処理などの技術工数が増大する傾向にある。一方、社員での走行テストが社内規定などで制限される傾向がある現在、顧客自身で実施するのが難しくなっている。そこで一般からの被験者(ドライバーや同乗者)集めや被験者の運用管理などの煩雑な作業のアウトソースが必要不可欠になっていることなど、開発企業においては非常に大きな課題となっている。さらに昨今では、乗用車でのデータ収集だけでなく、近年の大規模なバス事故などが社会問題となったことなどから、バスの運転データ計測やドライバーデータの収集に関するニーズが高まってきているという現状がある。ZMPは、自社の自動運転技術開発とテストの経験を活かし、2012年より公道におけるドライバーによる走行時のデータ取得支援サービスを実施している。走行に必要なドライバー集めや管理を行うだけでなく、走行データ取得に必要なシステム(ロガー)の設計や構築などの上流工程、そして車両の手配と必要な設置・改造、および取得後のデータ処理まで一気通貫実施することで、顧客の手間を大幅に削減できるサービスとのこと。ZMPでは、これまでの走行データ取得サービスの内容に加え、手配が難しいバスやバス運転手に関するデータ収集や評価を、実際のバスによるデータ収集の実績と乗用車の走行データ取得で培った知見を基に新たなサービスメニューとして受注を開始する。