SKYMARKER®(スカイマーカー®)は、飛行中のドローンが、塗料を封入したカラーボールを発射して、構造体・建造物の検査や事故・災害時等にターゲットとなる箇所に、着弾破裂させて着色特定するためのマーキングシステムとなる。このシステムにより、現場に向かう作業員に大まかな位置を指示するだけで、迅速に目標物を発見することが可能となり、ターゲットを継続的に目視可能な状態に維持することが出来る。高度成長期から 50 年が経過し、当時に多く建築された建造物は、メンテナンスが必要な時期に差し掛かっており、2016年12月の博多道路陥没事故・笹子トンネルの崩落事故等の発生により、さらにインフラメンテナンスの必要性が叫ばれるようになっている。「空の産業革命」と言われ、年間経済効果は 15兆円にものぼるドローンビジネスだが、その 3分の1にあたる約 5 兆円をインフラ関連事業(建設現場の測量、工場進捗モニタ、維持管理、コンクリート製建造物の非破壊検査など)が占めており、インフラメンテナンス事業をさらに効率化するスカイマーカーは多方面から望まれていた製品といえる。ドローンからのマーキングシステムの課題として、発射時に大きな圧力を加えるとカラーボールがその場で破裂してしまうこと、ドローンが発射時の反動を受けてしまい、正確なマーキングができないことが挙げられていた。スカイマーカーは、バレルに装填したカラーボールに、バックスピンをかける構成としたことで大きな圧力をかけずにカラーボールの射程距離を伸ばすことを可能にした。また、後方噴射排気管を設けたことにより、ドローンがカラーボール発射の衝撃の反動の影響を受けずに、正確にターゲットにマーキングを行うことが可能となる。【特許の概要】特許番号:第 6097448 号発明事項:カラーボール発射装置特許取得日:平成 29 年 2 月 24 日