■国と民間団体との協力で進む「無人航空機(ドローン、ラジコン機など)」の操縦技術の底上げ
6月1日(木)付で、国土交通省航空局から「講習及び技能認証を確認した団体」の認定を受けたのは、ドローン検定協会及び当該団体が実施している「基礎技能講習」となる。
国土交通省は、無人航空機(ドローン、ラジコン機など)の操縦者を対象に講習会の受講を促して操縦技術の底上げを図る目的で、要件を満たした技能講習を実施する民間団体を航空局ホームページに掲載する取り組みを進めてきた。
そして、該当する団体が実施する講習の修了した者は、飛行許可を受ける際の申請書類の一部を省略できるようになる。
ドローン検定協会ではこれまで、「無人航空従事者試験(通称:ドローン検定)」の合格を前提とした操縦技能講習を全国で実施して、多くのドローン操縦士などを輩出してきた実績がある。
この基礎技能講習が国土交通省から認定を受けたことによって、今後は講習会修了者が許可・承認申請手続きを行う際、操縦者に関する資料の一部を省略することができるようになる。
■無人航空機(ドローン、ラジコン機など)の飛行ルールとドローン検定の必要性
ドローンは、あらゆる地域や場所様々な土地の上空を飛行させることが可能なために、落下して人や建物に損傷を与える危険性をはらんでいる。この為「人や家屋が密集する地域」や「人や物に接近して飛行させる場合」には、国土交通省から許可や承認を得なければならない事になっている。
しかしドローン操縦に必要な免許など等の制度はなく、これまでは複数の様々な民間団体がそれぞれ独自定めたカリキュラムによるの講習など等で操縦士の教育・育成が行われてきた。
一部の講習内容には法的根拠が無く、実施する団体によって金額やカリキュラムに大きな差があり、ドローン操縦士を目指す多くの人たちに混乱を生じさせる要因になっていた。
今回の国土交通省による団体認定は、一定の講習水準を定めることにつながり、受講者にとって講習を選択する一つの目安となることが見込まれる。