スリープログループはこれまでパソコン、ブロードバンド、Wi-Fi、スマートフォン、IoT、人型ロボット等、その時々の新しいテクノロジーの普及に合わせて、スリープログループに登録するエージェントと呼ぶ人材の空き時間とスキルをサービス化し、オンデマンドに提供することで、各市場の発展とともに成長してきた。また、近年はSMSを活用して請求通知からクレジットカード決済までをパッケージ化した代金収納サービス「Payment Mail」やスマートフォンを用いてオフライン加盟店で決済を可能にしたモバイル決済システム「BarTong」の営業支援などフィンテック関連のビジネス領域にも積極的に注力をしている。一方、CAICAは、40年以上にわたり金融業を中心に製造・公共・流通等のシステム開発をおこなっている。現在、フィンテック関連ビジネスを戦略的注力領域に掲げ、特に重要な要因としてブロックチェーン技術に注目し、様々な取り組みをおこなっている。ブロックチェーンは、多数の参加者における取引記録の突合・所有権管理といったプロセスに適しており、金融分野のみならず、各種規制や利用者保護といった考慮が必要とされる様々な多様業種においてもより自由度の高い応用の検討や試行が可能である。ブロックチェーンの適用範囲は極めて広く、その利活用については無限の可能性がある。今回の実証実験は、スリープログループに登録されるエージェントの履歴書及び経歴書のデータを対象に、エージェント自身が管理できるようブロックチェーン上にトークン化し、高いセキュリティを維持した状態のまま、許可した人のみにデータの共有を可能とするプラットフォームの構築を目指した実証実験を行う。将来的には様々な企業や人がつながり、データ共有及び売買を可能とするデータマーケットのようなプラットフォームを目標とする。