ロボットベンチャー企業であるZMPは、インテル製のCPUを使用して、自動運転の技術開発に使用する車載 コンピュータ 「IZAC® ( IntelZMP Autonomous Computer アイザック)」の販売を開始したと発表した。ZMPは、市販車をベースとしたロボットカー「RoboCar® HV / PHV / MiniVan」を自動運転技術開発プラットフォームとして販売している。自動運転車では、様々な周辺環境センサーやカメラの映像などの膨大な情報から、リアルタイムで自車位置推定やマッピング、障害物やレーン検知などを行ったうえで経路生成とトラッキングなどの判断を瞬時に行い、車両のステアリングやアクセル・ブレーキの制御を行う複雑な計算処理が必要になる。RoboCarでは、これまで車両に制御信号を送るコントローラボックスに外付けのパソコンを接続して、利用者がさまざまなソフトウェアを自らパソコン上で準備したうえで開発に使用してきた。今回のIZACは、インテル® Core™ i7 プロセッサーをメインCPUに使用し、リアルタイム性を要求されるタスクと非リアルタイムなタスクをワンボックスで制御可能にした。ZMPがこれまでの自動運転開発を通して培ってきた、障害物回避、レーン検知など様々な自動運転アルゴリズムをコンポーネントとして順次提供し、顧客は既存コンポーネントを利用してアプリケーションや独自の制御システムの実装が可能となる。