サステナブル(持続可能)な「モノづくり」の新たな方法論のひとつ。従来から行われてきたリサイクル(再循環)とは異なり、単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを最終的な目的としている。
■ 背景
持続可能な開発目標(SDGs)やプラスチック問題の課題解決に向けて、企業の対応が求められている。TBMは2015年に経済産業省の支援を受けて、新素材LIMEX を生産する第1号プラント(宮城県白石市)を完成。シリコンバレーの3大アクセラレーターの1つである、Plug and Play において年間を通して「世の中に最も社会的影響を与える企業-ソーシャルインパクトアワード-を受賞。LIMEX 製品の実用化に向けて大手事業会社との共同開発やパートナーシップを強化し、4,500社を超える企業にLIMEX製品を導入いただいていると言う。紙の代替の導入事例として、「吉野家」や「ガスト」、「スシロー」など全国の飲食店でのメニュー表に採用、東京マラソンで配布された公式マップ、Brussels SDG Summitの公式冊子、野村総合研究所のサステナビリティブックなど企画印刷物で採用が進んでいる。また、世界各地でプラスチック規制が高まる中、プラスチック袋の代替素材として、石灰石を主原料にした「Bio LIMEX Bag」は、G20の大阪サミットのごみ袋で採用される他、全国のアパレル店舗の袋(ショッパー)や自治体のイベント時の袋として導入も進んでいる。なお、昨年12 月、ポーランドで開催されたCOP24(第 24 回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加。本年6月には「G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」の「G20 イノベーション展」に出展した。現在、LIMEXは、世界中から500 件以上の引き合いを頂くなど注目を集めている。
■ 概要
河南省はLIMEXの主原料となる石灰石が豊富であり、以前より廃棄物を回収し活用する文化があるエリアで、廃棄物の回収・リサイクルを行う18の産業パークの計画を進める等、サーキュラー・エコノミーに向けた積極的な取り組みを推進している。LIMEX は 使用済みのLIMEX製品からLIMEX ペレットを高効率につくることが可能であり(石灰石は熱劣化が少ないため)、環境負荷を低減したアップサイクルが可能。上記の背景からTBMは本基本合意を踏まえて、現地産の石灰石を用いたLIMEX製品を製造・販売し、河南省の新しい産業と雇用の創出に貢献することを目指す。また、環境性能が高いLIMEXのアップサイクルモデルを構築し、河南省内にLIMEXの周辺産業や回収・分別・アップサイクル設備を集めた工業団地の建設も検討。河南省におけるLIMEXの工場建設を含む事業規模は、約100億円を見込んでいる。北京と上海の間に位置し、中国国内の重要な物流拠点でもある河南省で、LIMEXを通じた先進的なサーキュラー・エコノミーを構築することで、河南省から中国全土における環境性と経済性を両立し、世界に展開できる循環型経済の先行モデルを確立することを目指す。
■ 基本合意の内容
TBMとYuzi社、伊藤忠商事、及びXinJin社は、河南省内でのおけるLIMEX事業の本格展開に向けて、以下の取組を推進していくと言う。