東南アジアでニーズの高い小玉りんごを合計30aの指定園地で生産し、今冬に約10トンのタイ向け輸出を予定していると発表した。
タイにおける日本産りんごは一玉あたり500~1,000円と非常に高く、富裕層の贈答向けとして販売されており、それに対し日本農業の独自りんごブランドである「Doscoy」はアッパーミドル層の日常消費用りんごとしての販売を行っており、既存の国内流通にはなかなか乗ってこない、玉あたり価格の安い小玉りんごを安定的に確保する必要があるため、今回の提携に至った。
日本農業は長野県の三農業法人(安曇野ファミリー農産、小林果樹園、高沢農園)と提携を開始し、以下の取り組みを共同で行う。
1.輸出用りんご生産方法の確立:指定した計30aの輸出用りんご園地にて、小玉りんごを低価格で生産するための摘果方法を実験・分析し、将来的に他の生産者に横展開できる生産方法を確立する。
2.輸出用りんごのテストマーケティング:本生産方法で生産された小玉りんご約10tを実際にタイに輸出し、消費者・流通業者からのフィードバックを得て、翌年度の生産に反映する。
株式会社日本農業インコーポレイテッドは「日本の農業を強く、農家を豊かに。」をミッションに、輸出販路の開拓、現地でのマーケティングを行っており、3月にタイで独自のりんごブランド「Doscoy」をローンチし、現地のスーパーやハイパーマーケットで販売を行っている。