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アリペイ運営会社、1.5兆円調達へブロックチェーンやAIなどの開発に投資

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アリペイ(支付宝)運営のアント・フィナンシャルは、シリーズCの資金調達ラウンドにおいて140億ドル(約1兆5300億円)を調達することで、投資家と「最終合意」した。
調達した資金は、ブロックチェーンや技術的イノベーションの追求のために使われるとしている。アント・フィナンシャルが8日に発表した。

コインテレグラフによると、アント・フィナンシャルはブロックチェーン技術や人工知能(AI)、セキュリティ、モノのインターネット(IoT)などへの投資を計画しており、アント・フィナンシャルは銀行口座を持たない消費者層や小規模な企業に対して、世界中で金融サービスの提供を目指すとしている。最近、アント・フィナンシャルの企業評価額は1500億ドルに達するとの報道も出ている。

資金調達ラウンドは、中国国内の投資家を対象とした人民元トランシェと海外の機関投資家を対象とした米ドルトランシェとが含まれ、アントに既に投資している企業など9社以上が参加した。ドイツ銀行、シティ、中国国際金融(CICC)、JPモルガンやモルガン・スタンレーといったグローバルな金融機関が、今回のディールでファイナンシャル・アドバイザーを務めた。

アントの発表によると、18年3月末で終了した年度で、アリペイはグローバルパートナーとともに、全世界で8億7000万人のアクティブユーザーと、中国の中小企業1500万社にサービスを提供したという。

アントのエリック・ジン会長兼CEOは、同社が「オープンなエコシステムを構築する…世界中の金融ニーズが満たされてない人々がデジタル・エコノミーの恩恵を享受できるように、テクノロジーとイノベーションに投資していく」と語っている。

アントは16年夏、中国のチャリティ業界と協業する際、アカウンタビリティを向上させるためにブロックチェーン技術を導入している。また翌年にはブロックチェーンの専門家の募集を行っている

エリック・ジンCEOは昨年、ブロックチェーンが今後、アリペイに「深く」実装され、最終的に同社のモバイル決済アプリの基本プロトコルとして機能することは「確実に」期待できると発言している。

アントはアリババグループの子会社だ。アリババ創業者のジャック・マー(馬雲)氏は今年5月、天津で開かれたカンファレンスで、ブロックチェーン技術について長年研究を蓄積してきており、ブロックチェーンの幅広い可能性を信じていると語った。一方で、マー氏はビットコインについては「バブルだ」と述べた。