ファンペップは、この度、大阪大学ベンチャーキャピタル(以下「OUVC」)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」という。)に対する第三者割当増資を実施したと発表した。OUVCは、大阪大学の研究成果の事業化促進に向けた取組を進め、研究成果の活用促進を通じた新しい社会的価値を創出する目的で、平成26年12月に産業競争力強化法に基づき設立されたベンチャーキャピタル会社。平成27年7月31日付けで、大阪大学及び民間金融機関との間で、約125億円のOUVC1号ファンドを設立した。ファンペップは、大阪大学大学院医学系研究科の機能性ペプチドに関する研究成果をもとにした「抗菌ペプチド」および「抗体誘導ペプチド」を技術の柱とし、医薬品、化粧品、医療機器等の広範な分野でこれらの実用化を目指す目的で、平成25年10月に設立された大阪大学発のベンチャー企業。ファンペップが一連の知的財産権を保有する「抗菌ペプチド」(SR-0379)は、肉芽形成促進作用に加え、抗菌作用を併せ持つ特徴があり、塩野義製薬株式会社との提携のもと、褥瘡等の難治性皮膚潰瘍治療薬としての貢献が期待されている。また、「抗体誘導ペプチド」は、まずは糖尿病治療薬市場で実用化されることが期待されている。ファンペップは、OUVC1号ファンドからの出資を受け入れることで、今後の事業拡大に必要な成長資金を確保するとともに、OUVCが持つ大阪大学の技術シーズに関する情報ネットワークを活用し、技術シーズの実用化や新規シーズの探索活動に生かしていきたいと考えているとしている。