創薬ベンチャーのナノキャリア(株)(本社:千葉県柏市、代表取締役社長:中冨一郎)は、NC-6004(ナノプラチン®)の膵臓がんの新薬治験開始届を、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ提出したと発表した。この臨床試験は、NC-6004の国内およびアジアでの上市に向けた承認を得るための最終試験。膵臓がんに対する本治験の開始により、アジア地域のみならず国内マーケットも視野に入ることから製品の市場性が拡大するとされる。また、NC-6004の国内における製品上市時期の早期化が期待され、製品価値が更に高まることから、製薬企業へのライセンスにも弾みがつくものと思われる。同社は、今月にも次世型核酸デリバリーに関するキャリアシステムの米国特許査定を受けた。このことにより核酸医薬品を開発するに当たり必要不可欠とされる核酸デリバリーに関するキャリアシステムの物質特許を日本に加え米国においても確保できることとなっている。