今後、さらに協業先や提携先を含む事業会社、ベンチャーキャピタル等から追加の調達を実施し、2019年中に本ラウンドを完了する予定。
サイキンソーは、人体の腸内細菌叢(そう)をDNA解析によって評価することで、健康状態や生活習慣レベルを検査し、セルフケアに貢献するサービスを開発・提供。
腸内に棲みついている微生物の集団である腸内細菌叢は、身体機能や免疫機能の活性化などの面で、人体の健康に大きな影響を与えていると言われている。サイキンソーは、理化学研究所、大阪大学微生物病研究所と連携し、腸内細菌叢の分析法に関して共同研究を進め、細菌叢検査サービスの分野では国内最大規模となる15,000検体のデータを保有している。
また、次世代シーケンサ(※DNA配列を高速かつ大量に読み取る装置)を用いることにより、腸内環境の状態を明らかにする「Mykinso(マイキンソー)」というサービスを提供しており、利用者は腸内細菌の変化に基づき、生活習慣病や消化器疾患との関係性を調べることが可能。
「未病検知サービス」へ事業展開
今回の資金調達により、蓄積した腸内細菌叢のデータとサイキンソー独自のAI解析技術の分析を組み合わせた「未病検知サービス」の研究・開発を進める計画です。未病とは、病気には至っていないものの発病する可能性が高い状態のことで、利用者の腸内細菌叢を分析することで、様々な未病を事前に検知して改善を促すサービスを目指して開発を進めている。